正常性バイアスと病気

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正常性バイアスと病気がんに負けないために
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正常性バイアス(せいじょうせいバイアス)と言う言葉をごぞんじでしょうか。

認知バイアスの一種。社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語のひとつです。
人間の心は予期せぬことが起きると鈍感に動く現象があるのがわかっています。これは心が過剰に働いて疲弊するのを避ける作用だそうです。

東日本大震災で多くの方々が警報が出ているのにも関わらず避難せずに、目の前に津波を目撃して初めて逃げ出すという動きをとったことが悲劇に繋がりました。
これは正常性バイアスの心理が働いて悪い結果になった例です。

この正常性バイアスですが、災害や事件だけではなく、病気に大しても当てはまるのではないでしょうか。

正常性バイアス
正常性バイアス正常性バイアス(せいじょうせいバイアス)は、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。

正常性バイアス正常性バイアス(せいじょうせいバイアス)は、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性

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正常性バイアスと病気

iRONNAというサイトで、この『正常性バイアス』を乳がんで亡くなった小林麻央さんと関連付けた記事がありました。

小林麻央さんが最初の医師に「がんでない」と言われてから、再受診するまでの8カ月をどのような気持ちで送っていたかは、私にはわからない。おそらくだんだん大きくなる腫瘤(しゅりゅう)に対し、不安を感じていただろう。その際、「専門医が問題ないと言ったのだから、安心してもいい」と自らを信じ込ませていたのではなかろうか。典型的な正常性バイアスだ。

iRONNA 小林麻央さんの乳がんを「誤診」した医師の責任は問えるか 

乳がんは進行が遅い場合が多いのですが、タイプによっては進行が早いガンというものがあります。

小林麻央さんのがんのタイプは進行の早いタイプだったようす。そのことと正常性バイアスの心理が自体を悪化させてしまったと考えられます。

自分は病気にならないと思っている

がんに限らず病気の告知を受けると「なんで私が?」「自分だけは病気にならないと思っていた」と多くの方は同じ反応をするようです。

病気の進行が早い段階では「気のせい」「ただの疲れ」「ただの風邪」くらいに思う人が大半なのではないでしょうか。

なので、病気の進行がかなり進んでから「これはまずい」ということになってやっと病院に行くというわけです。

自分は病気にならないと思っている

一度病気を経験すると気を付けるようになる

一方、何かしらの病気をしたことのある人なら、痛い目にあったこともあるし、日ごろから自分の異変に敏感になっています。

ちょっと気になることがあれば病院に行って相談ということをします。
なので、案外病気を経験したことのある人の方が長生きしたりすることがあります。

一度病気を経験すると気を付けるようになる

検査慣れ

ところが困ったこともあります。

病気を経験すると何度も何度も検査をするので、困ったことに「検査慣れ」してしまうことがあります。

実際、今現在の私がそうです。

乳がんは5年間は1年に1度は検査をするのですが、毎年いつも異常なしです。
7年目ですがマンモグラフィ、エコー、レントゲン、血液検査はします。
そんなにしなくてもどうせ維持なしなんだからやらなくてもいいんじゃない?と思いますが、そういうものではないらしいです。

病気を経験すると何度も何度も検査をするので、困ったことに「検査慣れ」してしまうことがあります。

私は子供のころから嗅覚がおかしいのですが、乳がんは脳転移もある病気なものですから、耳鼻科に行くと即MRIを撮りに電車で別病院まで行くことになり、1万円も払ったあげく異常なし。

ちょっとどこかがおかしいとCT。

そうすると、どうせ検査しても「異常なしなんだから、もう私は病気になんかならない」、いよいよになるまでは病院行かないわ、という気持ちになってきます。

これも正常性バイアスの心理ですかね。

そしていつか大病が来ても初期の段階では病院に行かなくなるのでは?という気がしています。
も、もちろんだめですよ。

そうそう、病院に行かないで放置してしまうのは一人暮らしの人が多いそうですよ。
あとは親の介護をしていたり、子育てで忙しかったりで、自分のことを後回しにする人。
ちゃんと早めに病院に行くのは子供のいる家庭という傾向です。

これを読んでくださってる方も気を付けて、「自分だけは大丈夫」と思わないようにしましょうね。