今回お話するの肩甲骨にあるツボの「膏肓」のお話です。
ずっと気になってたことが、肩甲骨のコリ、特に膏肓のコリについてです。
私の乳房の中にまだガンがあったころから手術後しばらくは、「膏肓」がめちゃくちゃ凝っていたんです。
手術直後は膏肓に猛烈なコリを感じていました。
背中のマッサージ棒が欲しくて欲しくてたまらんかったです。
これ↓
乳がんと肩甲骨(膏肓)のコリには関連があるのでしょうか?
膏肓とはなにか
そもそも膏肓とはなにかをご説明します。
「病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)」という言葉があります。
「膏」とは、心臓の下の部分、「肓」とは、横隔膜の上の部分。この場所は薬も針も届かないので治療が困難な場所ということから、病気が重くなって治療のしようがないことを表すようになったと言われています。
言葉としては「病気がひどくなり、治療のしようがない」という意味です。
趣味や道楽に熱中している人に対して、手の付けられなくなることの例えに用いられます。
中国、春秋時代、晋の景公が病気になったとき、病気の精が二人の子供となって膏と肓に逃げこんだので、病気が治らなかったという「春秋左伝」の故事から来ています。
膏肓のツボは肩甲骨の背骨側に対して一番とがった部分の内側のくぼみ。
第4胸椎棘突起の下で、背骨から指の幅4本分外側に位置します。
膏肓のツボが滞ってるときの症状
膏肓のツボが滞ってるときの症状としては、一般的に次のようなものらしいです。
- 胸の痛み、動悸がする
- 鼻づまりや匂いがわかりにくい
- 眼のかすみ
- 耳鳴り
- 歯ぐきが腫れる
- 原因不明と診断された腕のしびれや違和感
いろいろ調べてみましたが、医学的には直接的には乳がんとの関連はないみたいなんですよね。
リンパ節転移、骨転移のある方は背中のコリを感じることもあるという意見、また反対に関係ないという意見も見かけたので、正直どっちなのかわかりませんでした。
肩甲骨(膏肓)にコリや痛みを感じている人は多い
乳がん体験談を見ると、この肩甲骨の痛みを感じている人は何人もいらっしゃいました。
実際、乳がん経験者で背中の凝りを感じているケース。
西洋医学は「悪いものを直接治療する」もので、東洋医学は「身体の内側から治療する」といいます。
乳がんの治療をする先生は西洋医学側から見るから、関連がないという意見になるのかもしれません。
膏肓は心理状態も左右する
さらに調べてみると、この膏肓のツボが詰まることによっておこりやすい心理状態があることがわかりました。
- 自分がそのまわりの人間や環境とほんとうの関係性をむすぶことができないと感じる
- 自分が人から愛されていない、人を愛することができないと感じる
- 自分が哀れな状況にあると感じる
- 自分が人から攻撃されてるように感じる
- 自分が人から圧倒され、低く見られ、急がされているように感じる
- 自分が孤独であると感じる
- 自分に価値がなく、とりえがないと感じる
これを見つけた時、ものすごく合点がいきました。
膏肓のツボが詰まることによって心理状態まで左右されてしまうんですね!びっくりです。
実際、私の経験ではちょうど乳がん細胞ができて大きくなったであろう時期は、身内の不幸と家族の協力が得られないというマイナスな環境がありました。
不安と孤独感が爆発していたときでした。
「あ~なるほど」といったところです。
それじゃあ、ガンができるわな、と・・・・。
乳がんを含め、あらゆる病気はストレスが呼び水になることがあります。
このような心理状態にあると、免疫細胞の働きが悪くなり、がん細胞は喜んで活発化することでしょう。
「病は気から」というのは事実かもしれません。
手術後の後遺症としての肩甲骨のコリ感
手術後に背中のコリを感じた方もいらっしゃいました。
結局、結論が出ていないのですが、やっぱり乳がんと肩甲骨のコリは連動している気がしています。
はっきり結論が出なくてすいません。
なにか発見がありましたら、追加で書きたいと思っています。
コリを含めて身体の不調が気になるときは、なるべく早めに医療機関に相談してみてくださいね。
先日ふと右胸下に触った時にしこりを発見し、それから乳腺外科に予約・受診するまでの期間に、恐らくは精神的なものが大きく関わっていると思うのですが、右胸と何も無かった左胸にまで痛みを感じ、更に肩甲骨や肋骨まで痛み始めました。
相談室|神奈川乳がん治療研究会より