初めまして、乳がん経験者のひばりと申します。2012年春、47歳の歳に、胸にしこりを発見してから受診、
- 全摘出手術
- 抗がん剤治療
- ホルモン治療
を経て、このたび全ての治療が終了したのをきっかけに、ブログを立ち上げました。
乳がんを経験して、ガラッと人生観がかわりました。
- 始めて死を意識しました
- 今後の人生・残りの人生を本気で考えました
- 食事に対しての考えを改めました
- 老後のお金のことも考えました
そんなことを含めて紹介できればと思います。
私の乳がん治療の経験談 検査は?抗がん剤治療や放射線治療は受けた?
私の治療経過はこちらです。
胸のしこりに気付いてからはじめはなぜか産婦人科、そのあと外科に行くべきだと知り、近所の外科に行ってマンモグラフィを撮ってもらいました。
(今思えば事前に電話で聞いておけばよかった)
そこで大学病院の乳腺外科を紹介してもらいました。
どの病院にするかはいろいろ希望があると思いますが、通院が楽な病院にした方がと思い、なるべく通いやすい病院にしました。
がん告知はドラマにあるようなイメージとは違って、「これは気になる感じだから調べよう」→「たぶん良いものではない」→「やっぱり悪性腫瘍だった」→「という風に、徐々に実感させる感じでした。(「悪性」という言葉の響きにはインパクトありました)
検体の検査から術前検査までだいたい2週間程度でしたが、その間の時間の長さは不思議でした。
手術から身の回りの準備など次々にやることがあって、はやく先に進んでほしいと思ってました。
私の場合は特に問題なく順調に治療が進んでいきました。
私の場合は乳房は初めは乳房温存手術+放射線治療ということでしたが、術前検査の結果、浸潤があることがわかり全摘手術に切り替わりました。
(全摘手術なので放射線治療はなし)
希望すれば同時再建術も出来たのかもしれませんが、特に希望せず。
主治医の先生と相談したうえで、抗がん剤はやりましたが、放射線治療はやりませんでした。
抗がん剤は嫌でしたが、念のためということで勇気を出してすることに。
2012/5/3
右胸にしこりを発見
↓
2012/5/8
超音波検査 マンモグラフィー 検体の検査など
↓
告知
↓
2012/5/15
術前検査
↓
2012/7/10
入院
↓
2012/7/12
全摘手術・病理検査
↓
2012/7/15
退院
↓
2012/9/14
抗がん剤開始
↓
生命保険の請求・給付
↓
2012/11/16
最後の抗がん剤
↓
2013/1/11
ホルモン療法開始
↓
2017/12/28
リンパ浮腫の発症(現在も)
↓
2018/1/18
ホルモン療法終了
↓
現在に至る
増え続ける乳がん患者 12人に1人の女性が体験する乳房の病気
今や乳がんは日本女性がかかる割合(罹患率)がトップになり、さらにますます増加しています。
日本女性で12人に1人は一生のうちで一度は乳がんになるといわれています。
最近では芸能人で乳がんになった方の声も多く聞かれるようになりました。
それだけ多い病気ということなんでしょうね。
- 矢方美紀さん
- さくらももこさん
- 矢方美紀
- 生稲晃子さん
- 北斗晶さん
- 小林 麻央さん
- 樹木希林さん
- 藤山直美さん
- だいたひかるさん
- 麻倉未稀さん
- 南果歩さん
- 岡江久美子さん
年間9万人以上が乳がんと診断
現在では、生涯のうちに乳がんにかかる率が14人に1人と言われていて、年間9万人以上が乳がんと診断されている状況です。
日本人に乳がんが増加した理由は、
- 食の欧米化
- 女性の社会進出に伴う生活習慣の変化
- 夜型生活
- アルコールの摂取
- 子供の出産経験
- 初潮年齢が早くなった
- 閉経が遅くなった
などのことが関係あるとされます。
乳がんが発覚した時 早期発見ではなかった
たいへん不謹慎かもしれませんが、私の乳がん体験を一言で言うなら「面白かった!」です。
なにしろ初めてでしたからね、不安の気持ちはもちろんあるのですが、精神的な落ち込みとはありませんでした。むしろいろんな体験ができて物珍しいのが先行していました。
けれど初めて体験する未知の体験の連続で、気分的には次は何が来るのだろう?と好奇心で一杯でした。
初期とは言えない段階の乳がんではありましたし、もちろん治療中、体調はしんどいときもありました。
そういう時は無理せずに休みました。
乳がんは罹患者が多い病気なので、ドクターや一緒に闘病してた経験者のアドバイスもあり、しんどい中で小さな楽しみもありました。
私は人前に出ない仕事なのでウィッグはさほど必要さを感じなかったので作りませんでしたが、普段はあまりかぶらない帽子を楽しみました。
闘病中はブログやSNSを見て経験者の体験を参考にしたり、専門医による説明も良く読みました。
知らないと不安になるものですが、知る大切さを感じました。
みんないろんなことを工夫して気に抜けてるものだと関心したり。
周りの方々はいつも通りに普通に接してくれて、それに感謝しています。
病院で知り合った患者仲間も同じことを言ってましたね。
自分は病気にならないという思い込み
人は不思議なもので、それまで健康だったのだから「自分は病気にならない」気がしてしまうのです。
私がそうでした。
理由もなく「自分は健康」と思い込んでいたものです。
よく聞くことですが、「なぜ私か?」と思う人が多いようですが、
私の場合はちょっと違って、「やっぱりね」でした。
っというのも、
うちの家系は癌体質100%だからといって、食生活・生活習慣にも気を使っていませんでした。
自分が病気になるとしたら間違いなく癌であろうと覚悟していたからです。
納得して受け入れました。
皆同じではない、手術後に病理検査でわかる乳がんのタイプ
主にがん細胞の内部に発現する「ホルモン受容体」の有無と、がん細胞の表面に発現する「HER2 タンパク」過剰発現の有無により、次のタイプに分類されます。
- ホルモン受容体陽性乳がん
がん細胞の内部に、ホルモン受容体と呼ばれる分子が発現している - HER2 陽性乳がん
がん細胞の表面に、HER2 タンパクが過剰に発現している - トリプルネガティブ乳がん
がん細胞の内部または表面に、ホルモン受容体の発現も、HER2 タンパクの過剰発現もない。 - 遺伝性乳がん
BRCA(ビーアールシーエー)遺伝子に変異がみられる「遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)」と呼ばれる乳がん。
乳がんは他の癌に比べて進行が大変おそく、私のタイプだと10年以上も時間をかけてひっそりと大きくなっていったようです。
痛みも感じないのでこっそり大きくなっていったようです。
その間は特に体調の変化はなしです。
一口に乳がんといっても人によってさまざまな種類があります。
その中で私の乳がんはホルモン受容体があるタイプ。
大きさは約2cmでしたが、やや湿潤※しており、センチネルリンパ節に1つ転移がありました。
よく「がんの顔つき」などと言いますが、私のは湿潤があったのでまったく良い顔というわけではありませんが、治療の成果があってその後は良好です。
※湿潤
がん細胞が増殖して乳管の壁を破り、周囲の組織に広がった状態。浸潤がんの段階になると、がん細胞が血管やリンパ管に侵入するようになり、体のほかの部位に広がっていきます。
乳がんは若い年齢でもなるがん つい自分は大丈夫と考えがちですが…
乳がんは人によってさまざまなので、皆同じではありません。
私と違うタイプの乳がんの方、私より状況が軽い方、重い方、そして現在進行形で戦っている方、ご家族の方、心配でたまらない心境の方、いろいろおられでしょう。
あくまでもこのブログは「私の体験記」、一つの例として読んでいただければ幸いです。
乳がんではない人は、このサイトを見ることはないと思いますが、他人事だと思わず、乳がんのことを考えてもらればと思います。
言うまでもなく、他の病気と同じように、乳がんもまた早期発見早期治療が良いにこしたことありません。
30代の若い年齢でも乳がんはなります。
ピークは40歳代後半です。
セルフチェックで発見できる 違和感があれば早めに医療機関へ
年齢別に乳がんの罹患(りかん)率(乳がんにかかる人の割合)をみると、30代後半から増え、40代後半から50代前半にピークを迎えていることがわかります。つまり、乳がんは、仕事や家事、子育てに忙しい年齢の女性に一番多いがんなのです。
しかし、50歳を過ぎ閉経(へいけい)したからといって安心できるわけではありません。
60代後半あたりまで、やや罹患率は低くなるものの、横ばいのまま推移していきます。
日本では乳がん全体が増えていますが、年齢別にみると、これまで少なかった閉経後の女性に増え欧米型の年齢分布に近づいているというのが最近の特徴なのです。
乳がんの60%以上はセルフチェック(自己検診)によって発見されています。
特に30代の若い年齢の方は自身でのセルフチェックが向きます。
40代以上ならセルフチェックに加えて健康診断でマンモグラフィでの乳がん検診を受けるようにしましょう。
「乳がん」は「がん」の中でも生存率の高いがんですので、早ければ早いほど治療も楽ですし、結果も良好で生存率も上がります。
治療を終えて 健康で長生きするために
現在はすべての治療を終え、毎日飲んでいたホルモン治療の薬もなくなり、定期的に検査はしていますが、今のところ再発することもなくおかげ様で平穏な日々を送っています。
そんなときに始めたのが、このブログです。
専門知識はないので、当時病院からいただいたパンフレットを見返してみて、かなり忘れていたことがあることに気づいたくらいなので、「ここがおかしい」とお気づきな点がございましたら、どうぞご指摘していただければと思っております。
ほぼ私の経験したことが元で書いてみました。
今現在、乳がんの治療をしている方、乳がんという病気を良く知らない方の参考になることがあるのかないのかわかりませんが、もしあれば嬉しいなと思っております。
最近の悩み:リンパ浮腫
手術でリンパ節を切除した人はこのリンパ浮腫を恐れるものです。
だいたい術後の5~25%に起こると言われています。
私の場合、乳がん手術の後遺症でリンパ浮腫を発症(2017年12月)してしまって2年が経ちました。
↓↓↓の写真が私の手なのですが、ムクミとでもいえばいいでしょうか。
今の私の浮腫みとの戦いを以下で紹介しています。
末端冷え性などで困っている人にも参考になるかも(?)です。
参考サイト:
医知恵 / 乳房再建ナビ /
女性のための健康チェッカー