お酒が好きな女性は乳がんにご注意

お酒が好きな女性は乳がんにご注意健康維持

乳がんの罹患数は年々増加傾向で、年間9万人の日本人女性が新たに乳がんと診断されており、日本人女性の中で最も罹患(りかん)数の多いがんです。

最近の研究で、女性の多量飲酒が乳がんリスクを1.7倍に高めることがわかりました。

飲酒の習慣のある女性の乳がんリスクについてを書きたいと思います。
お酒好きな女性は、乳がんリスクを上げてしまう危険がありますのでご注意ください。

飲酒習慣によって乳がんリスクが高まることを指摘する研究結果は数多く、国際的な総合評価でも飲酒によって乳がんリスクは確実に高くなるとされています。

お酒が好きな女性は乳がんにご注意

飲酒量が多いほど乳がんになりやすい

乳がんのリスクを上げる原因としては食生活の変化で、脂肪分の多い欧米型の食事、そして社会生活の変化で、未婚や晩婚の女性が増え、高齢出産が増えていることなども関係していると言われています。

そして、現代女性が乳がんになりやすくなった背景として、アルコールをたしなむ女性が増えてきたことも関係がありそうです。

少量でもリスクが高まる可能性

アルコールと乳がんの関係については、これまで主に欧米の疫学研究で調べられてきました。 その結果によれば、飲酒量が増えると乳がんのリスクは直線的に上昇するという量的な関係があり、少量の飲酒でもリスクが高まる可能性があると言われています。

全国24地域に住む40~79歳の女性約3万6000人を平均して7年半、追跡調査しました。調査期間中、乳がんになった人は151人。

飲まない女性と比べて1日15g未満の飲酒者には乳がんリスクの上昇が見られませんでした。BUT しかし1日15g以上飲酒している女性は、飲酒しなかった女性と比較して2.9倍、乳がんになりやすかったことが分かりました。

なぜ飲酒が乳がんリスクを上げるのか

なぜ飲酒が乳がんリスクを上げるのか、気になるところです。

このことについてはまだ明らかになってはいませんが、多量の飲酒で乳がんの増殖に関与している女性ホルモンの一種であるエストロゲンが増加するのが原因の一つだと考えられています。

欧米の女性と同じ量を飲酒した場合には、日本人女性の方が欧米人女性より乳がんになりやすい傾向にあることが指摘されています。

その理由としては、アルコールを代謝する酵素の働きや血中女性ホルモン濃度などに差があることが挙げられます。飲酒と乳がんリスクの関連は、動物実験や、主に欧米の疫学研究で、すでに数多く発表され、国際的な評価では飲酒が乳がんリスクを高めるのは確実とされています。生物学的機序として、お酒に含まれているエタノールが分解されてできるアセトアルデヒド。アセトアルデヒドがもつ発がん性、アセトアルデヒドによるDNA合成・修復に必要とされている葉酸の破壊、また、アルコールによる乳がんリスク要因である女性ホルモンなどへ影響、などの可能性があげられます。

ですが、はっきりとわかっておらず今後の研究が必要とされています。

なぜ飲酒が乳がんリスクを上げるのか

飲酒の乳がんリスクは、閉経前でも閉経後でも

また、閉経前と閉経後の違いついてですが、閉経前の場合は飲酒の頻度や量が増えれば増えるほど、乳がんのリスクが高まることが指摘されています。

閉経前の女性では、ほとんど毎日飲む人が1.37倍、1日のアルコールの摂取量が23グラム以上の人は1.74倍、全く飲まない人に比べてリスクが高くなることがわかりました。

名古屋市千種区の愛知県がんセンターの研究グループは、飲酒の乳がんへの影響を調べるため、15万8000人余りの女性を平均14年間追跡したデータを解析しました。

このうち乳がんになった人は2200人余りいて、閉経前の女性では、以下のように全く飲まない人に比べてリスクが高くなることがわかりました。

  • ほとんど毎日飲む人が1.37倍
  • 1日のアルコールの摂取量が23グラム以上の人は1.74倍

一方、閉経後は飲酒の頻度、量ともに乳がんのリスクとの関係は、認められませんでした。

だからといっていくら飲んでも良いというわけではなく、飲酒による健康被害、そして肥満もまた乳がんリスク、飲酒による肥満の心配もあります。

乳がんだけではない!飲酒は女性特有の疾患に影響

飲酒は骨粗しょう症とも関係があると指摘されています。
多量の飲酒は骨密度を減少させ、高齢女性で大きな問題となっている骨粗しょう症や骨折の原因となります。

また、多量の飲酒は糖尿病や高血圧などの生活習慣病をはじめ、種々のがんやうつ病など様々な不調の原因にもなります。

女性は肝硬変の患者年齢が男性より10歳以上も若く、飲酒量も半分程度であるなど、多くの研究で女性の身体はお酒に弱いことが示されています。

この原因のひとつとして、女性では血中アルコール濃度が高くなる傾向があることが考えられています。血中アルコール濃度はアルコールの代謝能力や体内の水分量に影響されますが、女性は体内の水分量が男性より少ないため、同じ体重・同じ飲酒量であっても血中アルコール濃度が高くなります。

またアルコールの代謝能力も平均すると男性の3/4程度しかありません。そのため過度の酩酊のリスク、特に急性アルコール中毒のリスクも高くなります。

飲酒の乳がんリスクは、閉経前でも閉経後でも

女性の飲酒量はどのくらい?

女性の飲酒量は一般的に男性の半分から2/3くらいにするのが安全とされています。

厚生労働省が推奨する飲酒量

厚生労働省は、平成25年から開始された「健康日本21(第二次)」で、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上と定義しています。

純アルコール20gに相当する酒量は、ビール500ml1本、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯、焼酎グラス1/2、ワイングラス2杯、チューハイ350ml缶1本となります。

乳がんになった女性の飲酒量

1回飲む量との関係をみると、1回23g以上(日本酒1合以上)飲む女性の乳がんリスクも約2倍に上昇したという驚きの結果になりました。

「過去に飲んでいた」、「飲んだことがない」、「時々飲む(月に1-3日)」、「週にエタノール換算で150g以下の飲酒」、「週にエタノール換算で150gより多い飲酒」の5つのグループに分けて、乳がんの発生率を比べてみました。

飲酒量が多い、つまり「エタノ-ル換算で週150gより多く飲酒」するグル-プでは、「飲んだことがない」グル-プに比べて、乳がんリスクが1.75倍(約75%)高いことがわかりました。エタノール換算で150gに相当する飲酒量は、日本酒なら約7合、ビールなら大瓶約7本、ワインなら約14杯(1杯100ml)、ウイスキーならダブル約7杯です。

乳がんになった女性の飲酒量

節度ある飲酒を心がけて乳がんを予防

乳がんリスク因子としては、肥満が知られていますが(肥満は乳がんのリスクが1.5倍くらいになる)、飲酒は肥満よりも影響が大きいとことがわかりました。

お酒を飲む機会の多い閉経前の女性は、乳がんのリスクがあると意識して、お酒の量を減らすことをおすすめします。

そしてどんなガンでもそうですが、早期発見早期治療を心がけ、お酒の量の多い少ないには関わらず、定期的な乳がん検診は受けるようにしたいものですね。

 

ひばり
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