乳がん手術直後に腕が上がらなくて困ったこと

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乳がん手術直後に腕が上がらなくて困ったこと乳がん手術
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私が乳がんの乳房全摘出手術を受けたのは7年前。
その当時のことを振り返って書きます。

乳がん手術の影響で筋肉や脇の下の皮膚が縮み、腕があがりにくくなることがあります。
腕が上がらないのぬぐはとても不便です。

例えば服を脱ぐとき。Tシャツのように上からかぶる服はまず無理なので、乳がん手術後は前開きの服にしましょう。

私はうっかり着てしまってしかも背中に汗が付いていたので、脱ぐことができなくて仕方なく家族に脱がせてもらいました。

歯を磨いたり顔を洗うにも不便でしたね。
洗濯物は腕が上がらないのでもちろん干すことができません。
とにかく生活のすべてに不便を感じました。

そもそも乳がんの手術なので、たかだか身体の出っ張った部分を切除するだけです。内臓の手術に比べれば簡単なのに、身体ががちがちに凝り固まるのが不思議でした。

乳がん手術直後に腕が上がらなくて困ったこと

乳がん手術直後はなぜ腕が上がらないの?

手術で腋窩(えきか)リンパ節郭清(かくせい)をした場合、手術の影響で筋肉やわきの下の皮膚が縮むので、少しでも動かすと肩関節が突っ張ったり痛んだりします。

※リンパ節郭清とは
悪性腫瘍のリンパ行性転移に対する処置としてリンパ節を切除する外科的治療法。

リンパ液の流れが悪くなり、傷がつっぱって、腕や肩を動かさないことで、術後の後遺症として肩関節の動きの制限(拘縮(こうしゅく))が起きることがあります。

私の経験では、手術直後は腕を持ち上げる筋力がないために、腕が斜め下45度の角度にしか上がらないのです。
脇の下に太い腱のようなものがビーンと突っ張って、それで腕が上げることができないように思えました。
腕を動かせないせいか、肩こりや肩甲骨が凝って、体中が凝り固まってる状態です。

これを予防するために、腋窩リンパ節を郭清したときはリハビリテーションを行う必要があります。リハビリを続けるにつれ少しずつ改善していきます。
腕を上げることができないとなかなか焦るものです。ですが、必ずバンザイができるようになりますので心配することはありません。

乳がん手術直後から始めるリハビリテーション

この腕の上がらない状態はリハビリを真面目に続けていくとこで改善していきます。
リハビリは手術後翌日~7日前後から開始します。

腕の挙上運動

壁のぼり運動

肩関節運動

乳がん手術後のヨガ

乳がん手術後にするヨガというものを見つけました。
トークにちょっとクセがあるので好みが分れるところですが、リハビリ内容はまさにこれ!というしっくりくるものです。
腕が上がらなくて悩んでいる方は、ぜひ見てみてください。
腕が上がらないとちょっと焦りますが、この方のおっしゃるように「必ず上がるようになります」焦らずに、毎日ちょっとずつ改善していきましょう。

乳がん手術後から始めた公園散歩

身体を動かした方が、傷の治りが早い(?)かどうか知りませんが、なんとなく気分も良いので、近所の公園に散歩に行くようにしました。

自己流で適当に腕を上げたり下げたり回したりして、なるべく動かすようにしていたら、気が付いたときにはやや脇の下がつっぱるものの、ちゃんとバンザイができるようになっていました。

動かないからじっとしていたら治りは遅くなるかもしれないと、やっぱりちょっと焦ってたのかもしれません。
以前ほど一生懸命ではなくなったけれど、今も時間があれば公園散歩は行きますよ。
お日様の光を浴びてセロトニンをたくさん増やすこともできるし、散歩はほんと一番のおすすめです。

乳がん手術後から始めた公園散歩

出典:
乳房切除術後のリハビリテーション:国立がん研究センターがん情報サービス
ガイドライン | 患者さんのための乳癌診療ガイドライン 一般社団法人日本乳癌学会