私がリンパ浮腫を発症してしまったきっかけ

私がリンパ浮腫を発症してしまったきっかけ リンパ浮腫

リンパ液は体の老廃物を運ぶ役割をしますが、手術後はリンパの流れが悪くなり、リンパ液が手術した側の腕の皮下組織に溜まり、浮腫む(むくむ)ことがあります。

これを「リンパ浮腫(ふしゅ)」と呼びます。

乳がんの手術で脇の下のリンパ節(腋窩リンパ節)を切除した人はリンパ浮腫になりやすいので注意しなくてはなりません。

手術でリンパ節を切除した人はこのリンパ浮腫を恐れるものです。
だいたい術後の5~25%に起こると言われています。

私も乳がんの手術をきっかけにこのリンパ浮腫を発症してしまった一人です。
上の写真が私の手。右手が浮腫のある手です。

今回はこの「リンパ浮腫」についてお話したいと思います。

スポンサーリンク

リンパ浮腫とは

はじめにリンパの流れを少しご説明いたします。

私達の身体にはリンパ管が張り巡らされていて、その中を「リンパ液」が流れています。

そのリンパ管が合流して太くなるところを「リンパ節」と呼びます。
このリンパ節は言わば関所のようなもので、細菌などの悪い敵がやってくると、「リンパ節」が、ここで敵を捕らえて全身に感染が広がらないように食い止めています。

ところが乳がんで脇の下のリンパ節を切除した人は「リンパ節=関所」の数が足りないので、仕事が滞りやすくリンパ液の流れが鈍くなり「浮腫む」のです。
そしてこれは同時に、細菌などの外敵に侵入されやすいことも意味します。

リンパ節

リンパ浮腫のしくみ

リンパ浮腫は交通渋滞に例えられます。
道がリンパ管車がリンパ液です。

道が渋滞になると車は脇道を探して通ります。
脇道が渋滞になると他の脇道を探して通ります。
その脇道も渋滞になるとまた他の脇道を探して通ります。
このように腕にいくつも脇道を作って、どんどん膨らんで(浮腫んで)いくのがリンパ浮腫というわけです。

実際のリンパ浮腫の様子

進行の度合い

国際リンパ学会では、リンパ浮腫を症状の重症度にあわせて0~III期までの病期で分類しています。

0 期

軽度のリンパ浮腫。
明らかなリンパ浮腫の症状は見られないが、リンパ液の流れに滞りがある。

皮膚の状態
触ると柔らかい

Ⅰ期

水分が多く改善させやすい時期。
多少のむくみはあるが、腕や脚をあげることで改善する。むくんだところを指で押すと痕が残ることもある。

皮膚の状態
押すとへこんだまま戻らない

Ⅱ期

皮膚が硬くなってくる時期
腕や脚をあげることだけではほとんど改善しない。むくんだところを指で押すと痕がはっきり残る。

II期後期では皮膚が硬くなり、むくんだところを指で押しても痕がつかなくなる。

皮膚の状態
皮膚の厚みが増し、押しても凹みにくい

Ⅲ期

皮膚の硬さが強くなる
皮膚が硬く厚くなり、脂肪の沈着などの皮膚変化が見られる。

皮膚の状態
皮膚はいっそう硬くなり、角質化もみられる

リンパ浮腫で怖い合併症

浮腫みのある腕はリンパの循環が悪いため、免疫力が低下しています。
免疫力が弱いと虫刺されや指のささくれ程度の小さな傷からも細菌が入り込み増殖してしまうことがあります。

代表的な合併症

蜂窩織炎、象皮病、リンパ管炎、リンパ小疱、リンパ漏、皮膚潰瘍、リンパ管肉腫、急性皮膚炎、水虫、多毛症

蜂窩織炎(ほうかしきえん)

蜂窩織炎

中でも蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、リンパ浮腫治療の上で最も避けなければならない状態です。

私はまだなったことがありませんが、いつもこれを恐れてビクビクしています。

強い炎症が起きると毛細血管壁のすきまが大きくなり、蛋白と水分が大量に組織間隙に出てきてしまい、むくみは急激に悪化します。

症状は、蚊に刺されたような赤い斑点が所々に出現する場合が多いようですが、突然患肢全体が赤くなり高熱を発する場合もあります。

 

リンパ浮腫を発症したきっかけ

油断をしたときに災いは来るものです。

以前、ブレスレットがきっかけでリンパ浮腫を発症してしまった方のブログを読んだことがあります。
あるいは気が付いたら腕が太くっていたという方もいます。

リンパ浮腫は発症すると、改善はすることがあっても完治がなかなか難しく一生付き合わなければいけない病気なので、油断をせず発症させないことが大切です。

私の場合

リンパ浮腫は手術後のあとすぐに発症する方もいますが、10年以上経ってから発症する方もいます。

私の場合は手術後5年が過ぎてから発症しました。
キッカケは飼い猫の介護で2ヶ月くらい、ろくに寝ていなかったこと。
そして仕事でパソコンをいじるのですが、そのマウスの位置が低かったこと。
針仕事を続けてしまったこと。
そんなことが重なって発症してしまいました。

リンパ浮腫を発症するきっかけこれは私の手です。
右が浮腫のある手、ひと回り太いのがお分かりいただけるかと思います。
頑張れば改善できると信じてるんですけど・・・・

失敗1 寝ていなかった

「寝る」というのは単なる睡眠だけではなくて、身体を横にすることが重要です。
身体を横にすることによって腕に渋滞していたリンパの流れが改善されるからです。

リンパ浮腫が進むと寝ることでリセットされないこともありますが、初期の段階だと寝ることで改善されることも多いので。

私は発症前から2か月くらい、30分ごとに起きる生活をしていたので、まったくリンパのリセットはできてませんでした。

失敗2 パソコン

マウスやキーボードの位置が低いと浮腫みますので、そうならないようにしていたのですが、あの頃はマウスの位置が悪く、腕を下げて作業する時間が長かったのも良くありませんでした。

加えて、忙しかったので途中で伸びやストレッチをするのもサボっていました。
この伸びや軽いストレッチなどの小まめな運動、そして深呼吸は、リンパの流れを改善させるのでとっても大切なものです。

失敗3 針仕事

同じことを繰り返す運動や針仕事や編み物はむくみやすいのです。
それがわかっていても必要になることってありますよね。
あのときもちょうどその状況でした。

次回は、リンパ浮腫を発症してしまった現在までしてきた対策を書きたいと思います。
どうぞ次回もお付き合いくださいませ。

 

ひばり
ひばり
是非ぽちっとしていってね!
にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ

出典:一般社団法人 日本リンパ浮腫学会 蜂窩織炎の治療
がんプラス

タイトルとURLをコピーしました