担当医や医療関係者へ質問するためのコツ

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担当医や医療関係者へ質問するためのコツ担当医や医療関係者へ質問するためのコツ
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自分や家族が病気になると、その事実だけで頭がいっぱいになって、要領よく担当医と話ができないことがあります。

長い待ち時間のあと自分の順番が来て医師を目の前にすると、聞きたいことを聞き漏らしていたり要領よく伝えられなかったりして、あとで後悔をすることも。
医師や看護師側としても必要な情報を得られず、適切な処置がでなかったりします。

治療が始まると質問事項はたくさんできるので、診察の時に聞き逃さないためにも「医師に要領よく質問するにはどうしたら良いか」を整理して書いてみたいと思います。

医師に要領よく質問するにはどうしたら良いか

質問するためのコツ1.自分の病状の記録をつける

ずぼらな私ですが、これだけはやっていてよかったというのが毎日の病状ノートです。
といっても私の場合はマメに書くと億劫になるのはわかってたので、大学ノートに書いた日記で、記録だけの1行ノートでした。

ここから質問事項が生まれたりするので、病気になった方、もしくはご家族の方は、この病状ノートは付けておいた方が良いです。

自分の病状の記録をつける

例えば

  • 10/29 手足しびれとだるさ 爪波状
  • 10/30 昼から吐いた 5回ぐらい 夜 体温37.6℃
  • 10/31 吐き気 全身だるだる
  • 11/01 やや回復 手足にあざ(しもやけ)

必要なら血圧や体重なども書いておいた方が良いかもしれません。
あと疑問点や医療費のメモなどもいいですね。

実はこの乳がんブログでこの病状日記が役に立って、どの段階でどんな病状があったっけ?などを思い出すツールになっています。

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質問するためのコツ2.医師に自分の疑問を伝える

伝えたいことから先に言う

日本語は結論が後回しになりがちなので、なかなか話が人に伝わりにくい傾向があります。
なので、医師に伝えるには「先に結論を言う」ただそれだけで内容の把握がスムーズになるし、無駄な言葉が少なくなる気がします。

悪い例
「朝ごはんのあと、なんとなく気持ちが悪くなって横になってたら、どうしても我慢できなくなって吐いてしまいました。あ、それ昨日の話です。そのあとまた吐いて、そうですねだいたい5回くらいです。薬は飲んでもすぐ吐いてしまって・・・。」
良い例
「昨日、5回ほど吐きました。嘔吐は朝ごはんのあとからだいたい夕方まで続きました。薬は飲んでもすぐ吐いてしまい飲めませんでした。」

だいたいこんな感じでしょうか?

病状を書き出してみる

自分の記録日記から診察の時に困らないように
「医師に自分の病状やどうしたら良いかを聞き出すための質問事項」を書き出してみます。

書き出してみると自分の頭の中が整理されて、先生に伝えるのも楽です。

  1. いつから
  2. どこが
  3. どのように痛むのか
  4. 症状の頻度や持続時間
  5. 症状は強くなっているか
  6. どうすると症状が出るのか、どうするとでない、あるいは楽なのか

内容を書き出してみる

質問内容を書き出すと、しっかりと内容を把握できます。
分らないことがあったらどんどん聞いてみましょう。ただし、診察時間の限りがあるので的確に要領よく。

以下は例です、ご自身で考えてみてくださいね。

例1

  1. 治療はどのように行うか(回数・頻度・期間・治療の種類・スケジュール・場所など)
  2. 治療の目的は何か(がん細胞を取り去る・小さくするなど)
  3. 治療はどのくらいの効果が出るか
  4. 効果が出ているかはどう判断するのか
  5. 治療はどのくらいの期間続くのか
  6. 他に選択肢はあるか
  7. 治療は痛いか 痛みを和らげる方法は
  8. 治療にあたり準備しておくことはあるか
  9. 治療中に制限されることはあるか
  10. 治療の副作用、ある場合は対処法はあるか
  11. 費用はいくらくらいかかるか

例2

  1. どのような治療法(手術)があるか
  2. それぞれの治療のよいことや悪い事は?
  3. 副作用や後遺症、合併症はあるか
  4. その治療が最善と思うか
  5. 他に選択肢は?
  6. 病気や治療による家族や生活や仕事への影響は?
  7. セカンドオピニオンを受けられるか
  8. 時期はずらすことができるか
  9. 結論はいつまで待ってもらえるか
  10. 現在飲んでいる薬やサプリメントや健康食品は飲めるか

自分の病状メモを渡す

現役ナースの方のアイデアです。

自分の病状をメモにして受付に渡すというものです。

病状の内容はごく簡単なもので、いつどういう病状があった、できれば朝昼晩がわかるようにするものです。

ちょっとしたメモでも病状がはっきりわかるし、ナースの目を引くために(もしかすると)待ち時間が少なくなるかも?

現役ナースならではのちょっとしたアイデアです。

 お薬手帳があれば持参する

お薬手帳をお持ちの場合は、どの病院を行くときでも持参するようにしておいた方が良いです。
医師に薬の名前を見せれば、いつどんな薬を飲んだのか、どんな病気なのか一目瞭然なので。

質問するためのコツ3.ナースの方が話しやすい場合も

特にがんのような生死にかかわる病気の場合、重大な話でないけれどちょっと質問したいことって出てくるんですよ。そんなときは医師に話すよりナースの方が話しやすいです。

私はあるとき突然リンパ浮腫の症状が出てきて、わざわざかかりつけの大学病院に予約して診ていただいたら「なんだ、そんなことか!」と呆れられて(?)しまいました。

私の行ってる病院にはナース外来というものがあるので、それにすればよかったのでした。

その他、女性の悩みは男性の医師だったりするとなかなか話にくい場合もでてくるでしょう。
そんなときもやっぱりナースがいいですよ。

ナースの方が話しやすい場合も

質問するためのコツ4.病状以外の相談は誰にすれば?

病気以外でも生活面や費用面、精神的な不安など様々な問題が出てくることがあります。
そんなときもナースにひとこと聞いてみることをお勧めします。

ナースはこういうときに利用できる機関だったり、相談窓口だったり、サービスだったりを把握しているはずです。
なので、困ったときはなんでも一言ナースに聞いてみることをお勧めいたします。

<まとめ>

少ない時間で的確な診察をしてもらうには、診察を受ける側の準備が重要ということがわかりました。
私はどうしても話下手なので、いままでこれがうまくいかず、先生をいらいらさせてしまったのかなと反省しています。
これからはきっとうまく質問できるんじゃないかと思っています。
皆さんのヒントにしていただけたら幸栄です。

参考:質問ガイド がんと上手に向き合うために アストラゼネカ株式会社