そろそろ私の定期検査の時期が近づいてきました。
乳がん発覚から7年目になりました。
7年目なのにまだ検査するんですよお・・・・。
乳がんは術後10年はやるみたい。
他のガンは5年が完治の目安になると思いますが、乳がんは進行が遅いので、5年を過ぎても再発することがあるからです。
「面倒くさいな」と毎回思います。
それで、何も悪い結果はないので神様に感謝すれば良いのですが毎回、
「どうせ何も悪いところがないんだから、お金と手間がもったいないなぁ」と、不届きものは思います。
人間というものはいい気なもんですなぁ、一度病気をして痛い目に合っておきながら、喉もとを過ぎるともう「健康」というありがたさを忘れています。
実際、「健康」な人はその状態が当たり前で、日頃は意識することがないものです。病気になって痛い目に遭ってはじめて健康のありがたさを知るのです。
そして時がたてばけろっと忘れる、困ったものです(謝)。
乳がんの検査いろいろ
乳がんの定期検診です。
医療機関や個人によってやることは違います。
胸部のチェック | 胸部CT、胸部X線で肺・胸膜への転移の有無のチェック |
腹部のチェック | 採血、超音波、胸部CTで、肝機能、肝転移のチェック |
骨のチェック | 骨X線、骨シンチグラフィで骨転移の有無のチェック |
脳のチェック | 頭部CTでチェック ※通常は症状がなければやらない |
乳癌以外の病気のチェック | 婦人科検診 ※特に抗ホルモン治療をしている人 |
全身状態のチェック | PET |
私の場合、検査の間隔は2年まで3か月に1回、5年まで半年に1回、5年を過ぎたあたりから年に1回の定期検査になりました。
内容はマンモグラフィと血液検査のみ(と、先生はおっしゃたけれど、実際は胸部X線と超音波検査(エコー)がいつも追加されます)。
血液検査は腫瘍マーカー(CEAの数値)をチェックします。
数値があてにならないこともあったり、難しくてよくわからないけど、数値の変動の仕方を見るみたいです。
いちど私はCEAの数値が高くなったことがあったのですが、その後下がっていって今に至ります。なんかそれで大丈夫みたいです。
5年以前は、それに骨シンチとCTとMRIがプラスされてました。
そうなるとやっぱり半日がかりになります。
今は診察料を含めて1万円で十分おつりがきますので楽ですが、かつては費用の面でもそれなりな出費でした。(検査だけで3万円くらいかかってような・・・)
骨シンチがたっかいんですよ~
なんと骨シンチの検査だけで3割負担で2万円近くします。
大金を払って何も結果が出ないと、なんとなく損した気分になるんです。
日本は保険制度があって恵まれてて、罰当たりと自分でも思うんですけど、、、
子宮体がんの検査
でも良いこともあります!
私の大っ嫌いな子宮体がんの検査が、今年はやらなくてすみそうなのです!
なぜ乳がんなのに子宮体がんの検査をするのかというと、私の飲んいたタモキシフェンという薬の副作用として「子宮体がんになりやすい」というのがあるからです。
なのでタモキシフェンを飲む女性は必ず子宮体がんの検査を受けることになります。
ガンの予防でガンになるなんて・・・と思うのですが、子宮体がんのリスクといっても、ちょっと高くなる程度なのだそうです。
それなら飲んだ方が良いいうことです。
で!
で、です! この子宮体がんの検査が痛いのです!!
子宮体がんの検査は、子宮の中にブラシのような検査器具を突っ込んで、子宮内膜の細胞を少し採取し、がん細胞があるかどうかを顕微鏡で調べます。
子宮頸がんは子宮の入り口をブラシを当てるだけなので痛みは少ないですが、子宮体がんは子宮の中に入れるので、ものすごく痛いです。
先生なんて「痛いので有名な検査」とおっしゃってたくらいです。
私は出産経験がないので子宮口が硬くて、年齢も年齢なので(今年54歳)なおさら硬いだそうです。
今まで2人の先生にチャレンジしていただきましたが、検査器具が子宮に入っていかないのです。
なので、毎回検査結果は「不明」で終わってました・・・
でも本当に子宮体ガンになったら、ブラシは子宮にずぼっと入るそうです。なので「入らないということは問題がないだろう」ということにいつもなっていました。
この憂鬱な検査は今年はやらないですみそうです。
不正出血とか「何かいつもと違う変化」があったらやりましょうということになりました。
よかったよかった本当に。
将来は「涙」で乳がん検査できる時代になるかも
神戸大が微量の涙で乳がんを早期発見する技術を開発したと発表しました。
細胞が分泌する物質「エクソソーム」を高感度に検出し、がん患者と健常者を識別することに成功しました。
痛みのない検査のため受診者の負担が軽く、実用化されれば乳がん検診の受診率向上が期待できるといいます。
具体的にはろ紙に含ませた涙を、研究チームが開発した検出用のチップに流して全自動で測定。最短約10分で結果が出るそうです。
現在もっとも普及している乳がん検査と比べて痛みがなく、涙を採取するだけなので負担も少ない検査です。
また、がん検出に加え、抗がん剤投与後の身体の反応なども判別できるとしており、治療開始後の薬物療法の効果や再発チェックにも応用できるとのこと。
同大は「涙液を用いたがん検出と予後のケアが実現可能となることが世界で初めて示された」としています。
なんと来年度中(2021)の実用化を目指すそうです。
実現が待ち遠しいです!
検査前の準備
そろそろ病院に検査の予約を入れないと。
余談ですが、私は検査前には体調を整えるために、お酒を控え、油と塩を控え、何となく努力をします。
旦那からは「普段の状態を検査してもらわないと意味ないじゃん」と呆れられます。
もちろん、検査が終わったら揚物とビールで乾杯です!
きっと今年も大丈夫大丈夫。問題なしでしょう、きっと、たぶん、おそらく。
でもま、そんなことを言って油断してるうちが花なんだろうなぁ。
人間、必ず本当に悪くなるときがやってくるから。
油断しまくってる今年に限って、結果が悪くても知らん。
以上、検査を前にしていい気になってる与太話でした。
出典:
シンチグラフィ|Wikipedia
子宮体がん|公益社団法人 日本産科婦人科学会