抗がん剤の副作用「手足症候群」爪の変化

抗がん剤の副作用「手足症候群」爪の変化手足症候群

抗がん剤「タキソテール」による副作用の手足症候群の一つ、爪の変化について説明いたします。

爪や髪は伸びる早さが早いですよね。
身体の中でもこういう新陳代謝が激しいところほど、抗癌剤の副作用にやられやすいのです。

爪も副作用でかなり変化した部分です。
どう変化するかをご説明いたします。爪は知らない人が見たらビックリする見た目になります。

抗がん剤の副作用のひとつ、爪の色の変化や、爪の欠損をはじめとする爪のトラブルがあります。

爪の変化は、皮膚炎や吐き気などとは違い、痛みなど辛い症状はありませんが、女性は特に見た目が変わるので、髪の脱毛同様、精神的にショックに感じる方は多いのではないでしょうか。

爪の異変はなぜ起こるのでしょうか。
これは皮膚の基底細胞の細胞分裂や増殖が障害されたり、メラニンを生み出す細胞(メラノサイト)が活発になったり、爪の成長が障害されて起こると考えられています。

爪に障害を起こす可能性のある抗がん剤には、フルオロウラシル(5-FU)、TS-1、カペシタビン(ゼローダ)、ドセタキセル(タキソテール)、パクリタキセル(タキソール)、シタラビン(キロサイド)、一部の分子標的薬などがあります。

人によって違いがあると思いますが、化学療法の爪障害は以下のようなものがあります。

  • 爪の変色
  • 爪の隆起
  • 陥凹
  • 爪周炎
  • 爪の欠損
  • 爪床痛

抗がん剤治療中のネイルケア対策これは爪の変色。煤を塗ったように黒くなります。

横に線が入りシマシマになります。シマの部分はもろく、ここから割れが生じやすくなります。

剥がれてしまった爪です。爪が剥がれると精神的にショックですが、不思議と痛みはありません。

人によって症状の出方や程度が違うようなのですが、私の場合はTC療法※で以下の変化がありました。。
※TC療法で使用する抗がん剤はドセタキセル(タキソテール)、パクリタキセル(タキソール)。

  1. 白い横線が爪に入る
    抗がん剤のストレスにより白い横線が1本ずつ生まれます。
    抗がん剤は4クール、したがって線は合計4本できました。
    爪が伸びるにつれ横線は指先に移動していきます。
  2. 爪の色が黒くなる
    4クール目になると爪の表面が煤(すす)を塗ったように黒くなりました。いかにも毒を盛られたという色です。(抗がん剤は言ってみれば「毒」ですのでそんな感じです)
  3. 爪が浮く
    お風呂に入っていて爪の中に気泡ができているのに気付きました。
    つまり爪が浮いて、中にお湯が入っている状態。
    浮いたといっても痛くはありません。浮いた部分は白くなります。
  4. 爪が割れる
    1の横線のところはもろく、爪自体が浮いている状態なので、爪自体、かなり割れやすく苦労しました。

爪のトラブルを体験すると、実際体験してみると生活をしていくうえで、日頃どれだけ爪の恩恵を受けていたかよくわかりました。
爪がないと物を妻煮にくくなります。それに力が入らないので、ビンの蓋を開けるのも不便でした。
キーボードを打つのも痛いですし、包丁を使うにも気を使うものです。
もちろん、足の爪もなくなりますから、何かにぶつけやしないかと怖くなりました。

私の爪の変化はこんなかんじでした。

  1. 色が黒くなる
  2. 爪に横縞ができる
  3. 爪が指先から浮く
  4. 縞を基準に割れるので補強でマニキュアを塗る
  5. 徐々に爪が掻けたり剥がれたりして無くなっていく
  6. 最終的には全部の爪が剥がれ落ちる
  7. 全ての抗がん剤終了後、下のほうから新しい爪が生まれてくる

爪の色の変化と横シマ

色の変化

爪の色の変化もあります。
爪全体がツヤを失い、煤けたように黒くなります。
炭を触ったあとに(あまり炭を触ることない?)手を洗っても爪だけ炭の黒さが残ることがありますが、あんな感じで爪全体が黒くなり、いかにも不健康な印象なのです。

抗がん剤というのは正常な細胞が死なない程度の「毒」を身体に盛って、がん細胞だけを殺すという考え方なので、いわば「毒」なのです。

なので、黒くなった爪をみると「毒を盛られた感」があります。

上にマニキュアを塗れば隠せますので、特に気にすることはないかと思います。

抗がん剤治療中の爪の黒ずみ

 

4本の横シマ

爪の縦シマは単に加齢(老化)による減少なので、心配することがありませんが、横シマは「爪甲横溝(そうこうおうこう)」と呼び、爪の成長のもとになる「爪母」に障害が起き「爪が成長できない状態」に陥ることでできると考えられます。

 

4本の線の意味するもの

抗がん剤投与により爪の成長が阻害されるので、抗がん剤のクールごとに爪に横シマが入ります。

抗がん剤は4クールやりましたので、私の場合は4本の線が付きました。
線といってますが、正しくは「溝」で、凸凹してます。

写真を撮っていなかったので、イメージですがこんな風に4本入ります。

化学療法の副作用:爪の横線

 

爪が浮く!

入浴時ふと爪を見たときに、指の爪の中に気泡があるのに気が付きました。
押してみると気泡が爪の中で動くのでびっくり。

つまり爪が浮いて中にお湯が入っている状態なんです。

びっくりしましたが、とりあえず爪の中に水分が残るのはまずかろうと思い、風呂上りや手を洗ったあとは念入りに拭いたり、手を振ったりして水分を残さないように心がけました。

爪が浮いて中にお湯が入っている状態

白い部分が増える

通常、指の皮膚に密着していない爪は白くなりますよね。
浮いたところも同じように始めは透明だったものが白くなります。

だんだん白い部分が増えていき、爪の2/3くらい白くなると、今度は爪がもろくなり欠けやすいので、日常生活で爪を剥がさないように気を付けました。

爪が無くなる

4本の爪に付いた線は「溝」なので、そこからぺりっと剥がれることもあり、そうなった爪は全体になくなり、生爪が剥がれた状態になります。

痛み

私の場合だけかもしれませんが、見た目のインパクトとはうらはらに痛みは全くありませんでした。

もちろん、爪が変な風に剥がれると傷になることもあるので、そうならないようにやすりを使用したり、剥がれそうになりそうなときは絆創膏を貼ったり・・・

抗がん剤治療中は免疫力が低下するので、傷を作らないように気を使いますので。

そういえばあの頃はいつも爪を見ていたかも。

 

抗がん剤治療中の爪トラブルとネイルケア

化学療法中の爪は薄くてガサガサしてかなり脆い状態です。

爪切りではなく、やすりを使った方が爪に負担をかけません。
さらに爪に補強のためにマニキュア(ネイルポリシュ)を塗る必要が出てきます。

爪切りではなく、やすりを使った方が爪に負担をかけません。

正しい爪のケア方法

抗がん剤が終わっても、爪が生えそろうまで長い時間がかかります。
正しいネイルケアをして生えそろうまで辛抱していきましょう。

保湿がとっても大切

爪はかなり割れやすくなりますので、手洗後は爪の保湿剤、保護オイルや保護クリームなどを使いましょう。
爪用のマッサージオイルもありますので、爪を優しくマッサージすることで爪の成長を促します。

ネイルファイルを使おう

爪切りはNGです。かなり脆くなりますので爪やすり・ネイルファイルを使いましょう。
ささくれないように小まめにケアした方が良いです。ささくれたところから割れやすくなりますので。

睡眠時は手袋で保護

睡眠時は保護と保湿のために、綿や絹の手袋をしておくと良いです。
いろいろなタイプのものがありますが、リンパ浮腫の心配のある方は、手首の閉まらない手袋を選ぶようにしましょう。

ネイルカラーで保護しよう

向き出しの爪は外部からの衝撃がダイレクトに伝わります。
爪が弱ってるときこそ、ネイルカラーを塗って膜を作り保護しましょう。

ただし、ジェルネイルはNGです。数週間装着したままなので、その間、爪の状態を観察できず、気づかないうちに炎症やトラブルが進行していることもあるからです。

特に抗がん剤使用時は爪に優しい商品がを選びたいですね。
有害な化学物質を使用しないネイル、水性ネイルなど。

こんな爪の保護アイテムもありますよ

爪が生えそろうまで辛抱していかなくてはなりません。
爪のトラブル時に、あると便利なものをいくつかご紹介します。

補修テープ

割れた爪 ペラ爪の補修 (ファイバーシート)チップラップにも。
割れてしまった爪をしっかり保護します。
貼りたい部分に合わせてハサミなどでカットして使用します。

シルクシート シルクテープ シルクラップ 割れた爪 ペラ爪の補修 (ファイバーシート)チップラップにも

爪テープ

爪を保護するテープ。
爪にテープを巻き付け、適量をカットして使います。
テープ同士が接着するので、べたつかず爪に優しいテープ。
痛みはありません。

爪テープ

爪保護用ジェルキャップ

足指の爪トラブルに。水洗いをして繰り返し使えるのでコスパが良く衛生的です。
フットケア・親指用。

爪保護用ジェルキャップ

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抗がん剤の副作用による爪のトラブル まとめ

化学療法が終わったら副作用はだんだん緩和していき、正常な身体に戻りますが、髪の毛や爪は、生えそろうまでには時間がかかります。
爪は半年、髪は1年くらいかかりますが、必ずもとに戻ります。
紹介したグッズなどを利用して、上手にこの時期を乗り切ってくださいね。

指先を守るには

爪はガサガサになり、いかにも水分がない状態です。

補強でマニキュア(ネイルポリッシュ)を塗っていました。

私は日ごろ爪を伸ばすのが生理的にだめで、何かを塗るのも気持ち悪い人なのですが、抗がん剤治療中はマニキュアは必須でした。

専用マニキュア(ネイルポリッシュ)

普通のマニキュアでも良いですが、化学療法中も身体の負担が少ないマニキュアがあります。
主成分が水でできていて刺激も少なく、揮発性の物を含まないのでニオイが気になりません。
抗がん剤治療中はニオイに敏感になる人もいますのでいいですね。

 

ジェルネイルは硬化樹脂で自分の爪の上に義爪をつけますので、健康な人でも自爪と義爪の間にカビが生えることが問題になったりします。
なので、抗がん剤治療中で免疫力のない状態なのでジェルネイルは向きません

接着剤

どんなにネイルを重ねても抗がん剤で爪は薄くなるので、割れるときは割れます。

そんなときは瞬間接着剤で補修しました。
薄い紙などを割れかかっている爪に張って接着剤を塗ると良いです。

もちろん専用の爪の接着剤があればその方がよさそうですけど。

爪のケア方法

爪が生まれていく

だいたい抗がん剤が終わって2か月くらいでしたか(うろ覚え)徐々に新しい爪が無事伸びてきます。

生まれてくるけどかなりひ弱

ただ、その爪は赤ちゃんみたいにひ弱なので、完全に伸びるまではやはり大切に保護しないといけません。

しばらくはネイルケアは続きます。

巻き爪

抗がん剤の影響で足の爪が剥がれて、その後伸びてくる時に先端が巻いてきてしまうことがあります。

「巻き爪」です。

私もそうで、たまに痛いことはあっても気にするほどではないので無視していたら、6年もたって徐々に悪化したのか痛みが増してきました。

足の親指と中指と薬指が巻き爪ですので、そろそろ巻き爪ケアをしないといけないと感じている今日この頃です。

巻き爪

 

 

出典:
抗がん剤治療中の爪の黒ずみ[NPO法人 全国福祉理美容師養成協会]
にこにこ日記
抗がん剤治療中の爪の黒ずみ | NPO法人 全国福祉理美容師養成協会
わんニャの日記
爪テープ|レディススヴェンソンストア

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