がんのな乳房を予防的処置として切除する「乳房の予防切除」の保険適用が話題です。
がんのない乳房を切除すると、切除しなかった人と比べて死亡リスクを半減させることが海外の複数の研究からわかっています。
日本乳癌学会は18年、診療ガイドラインの中で、遺伝子変異を持った女性の乳房にがんが見つかった場合、リスクを下げるためにがんでない方の乳房をとる手術を「強く推奨」するとしています。
今現在、予防的手術は保険適用外のため、費用は全額自己負担です。
施設ごとに異なると思いますが、乳腺の全摘出と再建術で100万~200万円とされ、予防切除を望んでも費用を理由に手術をためらう人は多いのではないでしょうか。
統計によると将来がんになるリスクを下げるため、2016年8月までの1年間に49人が受けていたことがわかりました。
今回は、「乳房の予防切除」とはどういう手術なのか、また皆がそれについてどんな反応をしているのかを調べてみました。
乳房の予防切除とは
「乳腺」という組織をあらかじめ切除することで、将来、乳がんが発症するリスクを抑えようというのが、「予防的乳房切除術」です。
どのような手術か
手術方法には、2つの方法があります。
乳腺と一緒に乳頭・乳輪と皮膚を取る手術。
乳頭・乳輪と皮膚を残して乳腺だけを手術。
いずれもインプラントを用いて同時再建することができます。
どちらが適しているかは、手術対象者が抱えているリスクや、バストの状態によって異なるということです。
対象となる人は?
今現在の乳房の予防切除を受ける対象となる人はこんなケースです。
(注:乳房の予防切除の保険適用対象になる人ということではありません)
- 遺伝子検査で、がん抑制遺伝子のBRCA1とBRCA2のどちらか、もしくは両方に変異がある人
- 血縁者に乳がんや婦人科がんになった方がいる人
- 乳がん検診で、いつも再検査を勧められることが多い
- 一方の乳房が乳がんになったことのある人
2013年ハリウッド女優のアンジェリーナジョリーがこの予防切除をして話題になったことがありますね。
彼女はがん抑制遺伝子BRCA1に変異があることがわかり、医師から乳がんに罹患するリスクが87%、卵巣がんのリスクは50%と診断されたといいます。
乳房の予防切除の保険適用に対する皆の意見
この乳房の予防切除に対する皆の感想は、肯定的な意見・否定的な意見が分かれました。
全体的には否定的な意見が多いようです。
私的に気になっているのは、デメリットが提示されていない点。
なんでもメリットだけでなくデメリットがあるはずなので、その辺が今後わかってくると良いですね。
医療費全体も安くなるのではないか?
癌になるに 自己意思で乳房摘出するのと 癌になってから泣く泣く乳房摘出するのでは 大きく心が違う。
また 事前なら生活予定も立てやすい 放射線治療や 抗がん剤の副作用で悩み苦しむこともない。