環境ホルモン(内分泌攪乱物質)と乳がん

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環境ホルモン(内分泌攪乱物質)と乳がん環境ホルモン(内分泌攪乱物質)と乳がん
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「環境ホルモン(内分泌攪乱物質)※」というものがあります。
ニュースなどでよく耳にするのですが、どういうものかをあまり考えたことがありませんでした。

なんとなく自分には直接関係のないものかな?なんて。
ばかです、私は。実は大ありでした。
なぜなら「環境ホルモン」は乳がん、とくに私のように女性ホルモン依存型の乳がんに影響をしているものだったからです。

この環境ホルモンという化学物質に女性ホルモンの一種のエストロゲンに似た作用を誘発しているものがあります。
ホルモン依存型タイプの乳がんはエストロゲンが好物です。
エストロゲンにさらされることが多いほど、このタイプの乳がんになりやすいとされています。
治療でもエストロゲンの分泌を抑える治療を受けます。

それなのに、環境ホルモンはエストロゲンに似た作用をするので、乳がんリスクを知らず知らず受けてしまうことになります。

環境ホルモンは乳がんだけではなく、アレルギー、子宮内膜症、不妊、発達障害など、他の疾病にも影響していると問題視されています。

今回は日々の暮らしで、環境ホルモンをなるべく避けて暮らすにはどうしたらよいかをお話したいと思います。

※「環境ホルモン」は、正しくは「内分泌攪乱物質」または「外因性内分泌攪乱物質」と呼ぶのですが、日本では造語として使われている「環境ホルモン」の方が馴染んでいるのでここではそう呼びます。

環境ホルモン(内分泌攪乱物質)と乳がん

環境ホルモンとは

環境ホルモンについてもっと詳しく見ていきましょう。
そもそも環境ホルモンとはなにか。

環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)とは、(1997年:環境省により指定成分が初めて公表)生体の成長、生殖や行動に関するホルモンの作用を阻害する性質を取っている化学物質の総称です。

環境ホルモンは、体内の正常な働きをするホルモンの働きを過剰にしたり、逆に働かなくさせてしまいます。これにより、様々な異常が引き起こされます。

つまり生体内でホルモンのようなふるまいをして、体内ホルモンの働きを撹乱し、生体の生殖や発育機能に障害を与えるのです。

環境ホルモンにはたくさんの種類があり、今のところ70種類の物質が疑われています。
その7割は農薬です。
そしてPCB、DDT、ダイオキシン類、海面活性剤の成分であるノニルフェノール(合成洗剤など)、フタル酸エステル(ラップなど)があります。

環境ホルモンとは

環境ホルモンの構造

環境ホルモンは主に性ホルモンに似た働きをします。

構造的にはエストロゲンに非常によく似ていて、ある時は女性ホルモンであるエスロトゲン作用をするかと思えば、あるときはエストロゲンの作用を抑える抗エストロゲン作用をすることもあります。

とってもやっかいなことに、ホルモン作用をかく乱させるというのです。

生殖器の異常や精子減少症、不妊症、卵巣がん、乳がん、はたまた性行為の異常なども環境ホルモンの影響ではないかと考えられています。

環境ホルモンを受けない工夫

では、なるべく環境ホルモンの影響を受けない生活をおくるにはどうしたらよいかを考えてみましょう。

オーガニック食品ばかり食べられる人はごく一部でしょうから、多くの方は農薬を使っている野菜やラップにくるまれている食品を食べ、お皿も合成洗剤で洗っている毎日ではないでしょうか。

なんか知らず知らずに取り入れている生活をしているみたいです。

例えば、プラスチックの材料や添加剤として使われるBPA(ビスフェノールA)。環境ホルモン問題のきっかけになった化学物質です。
プラスチックの食品パッケージや飲料缶の内側コーティング、缶詰の内側のコーティング、エポキシ塗料などに使われています。
こういうものをなるべく避けて暮らす工夫が必要になるそうです。

環境ホルモンを受けない工夫

プラスチック包装なしの食べ物を買う

ちょっと前の日本は、紙包装のことが多かったので、最近ですよね、こんなに何でもかんでもプラスチックになったのは。

日本のスーパーはほとんどの商品がプラ包装です。今はとくに新型ウイルスの影響があるのでむき出しの食品を買うのが難しいかもしれませんが、できるなら包装なしの量り売りしてもらえる買い方ができればそうした方が良いです。
あとは無農薬で家庭菜園ができる人なら理想ですよね?

プラスチック保存容器をやめる

そのまま電子レンジにチンとできて、汁もれしなくて、安価なあの保存容器はやめた方が良いかもです。(最近買ったばかりなのに・・・)

最低なのはプラスティック容器を電子レンジにかけること。
そうとは思っていましたが、やっぱり容器から化学物質が出る可能性が考えられるからです。

瓶や陶器やステンレスの保存容器に代えましょう。
電子レンジで温めるときは耐熱ガラスや陶器の入れ物にしましょう。

化学物質が蓄積しやすい物を避ける(減らす)

できるだけ化学物質が蓄積しやすいものを避けるのが良いそうです。
たぶん、全部を守るのはそれそれなりの気合が要りそうなので、まずは「なるべく減らす」努力を心がけると良いかもです。

  • 農薬をたくさん使用している農産物をなるべく食べない
  • 食品添加物の多い食べものを食べない
  • プラスチック保存容器とラップは使用しない
  • 飲料水は浄化器を使っているものかミネラルウォーターを
  • 殺虫剤は使用しない(←え~!)
  • 建材や壁紙からの化学物質を減らすために換気する
  • 衣類や寝具は天然素材を選ぶ
  • プラスチック製品は買わない

環境ホルモン まとめ

環境ホルモンと乳がんは関係しているというお話をしました。
また、身を守るために、環境ホルモンを減らすにはどうしたらよいか。
日常生活で、少しでも状況をよくするための工夫をしていきましょう。