今回は化学療法中の過ごし方をお話します。
化学療法中の免疫力が落ちている状況の方は、健康な人よりより一層気を付けて過ごしていかなくてはいけません。
抗がん剤治療を受けると7日から14日目に免疫力が低下すると言われています。
化学療法中はやっぱり普段とは違うので、気を付けて生活する必要があります。
化学療法中、衛生面で気を付けること
衛生面で気を使ってください。ちょくちょく小まめに手を洗うことです。
免疫力が低下する期間は細菌感染やウイルスを寄せ付けないよう注意しましょう。
- 手洗いは、流水で念入りに洗う。
外出後・トイレの後・料理前・食事の前・食器を触る前 - うがいは丁寧に行います。
下を向いてぶくぶくうがい→上を向いてがらがらうがい→下を向いてぶくぶくうがい。 - 食後は必ず歯磨きをしましょう。
- マウスやキーボード、スマホ、ドアノブなど、手に触れるものは小まめに殺菌できるもので拭く。
- 火が通ったものを食べる。
- 動物に触ったあとは手洗を。
- 目や口などの粘膜を触ると感染しやすいので注意。
- 鼻をかんだ後は手を洗う。
- 入浴できるときは毎日。できなければ陰部だけでも清潔に。
- 自分はもちろん、家族に風邪をひかせないよう注意する。
- 掃除をするときはマスクや手袋をする。
免疫力が低下している化学療法中の過ごし方
免疫力が低下している期間(7日から14日目)は、できるだけ家から出ないのが確実です。
なかなか難しいこともあるかもしれませんが、家族や職場にお願いしてみてください。
私は家で仕事をしているので、それほど苦なくできましたが、それでも買い物は主人にお願いしました。
買い物の計画を立てましょう
免疫力が下がる日を見計らって、買い溜めをしておくとか、家族にお願いしたりネットスーパーを利用すると良いです。
私のときはありませんでしたが、近ごろはネットスーパーがあるから、家から出たくないときに利用するのに便利ですよね。
治療中は自分だけ食欲が落ちて食べ物を見るのも嫌になることもあります。そんなときは家族には外食してもらったり、宅配弁当を利用するのも良いでしょう。
辛いときは
一番免疫力が下がるその期間は体調も悪くなるでしょう。
これは「休め」というサインですので、無理をしてはだめです。
さっさと寝てしまいましょう。睡眠は免疫細胞を増やします。
風邪と違って眠くはならないんですけど、身体を横にするだけでも楽ですし。
抗がん剤によって骨髄の機能が低下すると白血球(特に好中球)の数が減少します。
抗生物質が処方されるはずですので、万が一感染症の兆候があるときは医師の指示通りに飲みましょう。
ゆったり過ごす
家でゆっくり音楽を聴いたり、読書などをして過ごしましょう。
笑うことは免疫細胞を増やすことにとっても良いので、マンガやお笑い番組などを見るのもおすすめです。
お日様を浴びる
時には、息が詰まると感じることもあるかもしれません。
そんなときは、短時間でも近所の公園を散歩してみるのも手です。
お日様の光を浴びることは免疫力をアップさせます。
日向ぼっこも良いですね。
化学療法が終わっても注意を怠らないで!
注意しなくてはいけないのは、14日を過ぎたあともです。
ピークを過ぎてもまだ免疫力は下がっていますので、ここで油断してはいけません。継続して対処しましょう。
私の場合、抗がん剤治療で、身体がだるく筋力もにぶくなりました。
手足のしびれもあったのでかなり転びやすかったので、そろりそろりと歩いていたのを思い出します。
免疫力が下がったので、ものもらい(霰粒腫)になったり、抗生剤の副作用ですごい下痢をしてしまい、それがもとで切れ痔になったり・・・
次から次へと連鎖的にトラブりました。
治療が終わってもまだまだ注意は怠らないこと。
しばらくは注意して生活しておきましょう。
化学療法中の過ごし方 まとめ
友人で今現在、抗がん剤1クール目の人がいます。
まだ副作用が出ていないので、ちっともおとなしくしていないのです。
新型コロナウイルスの感染リスクがあるというのに、人ごみに行くは、閉鎖空間のパチンコ屋に行くは、ローラースケートで手の骨を折るわ・・・
さすがに骨身に沁みたらしく今はおとなしくしていますが。
治療中は悲観的になりすぎてもいけませんが、楽観的すぎるのもいかんです。
化学療法中はそれなりに気を付けましょうということで今回記事にしました。