抗がん剤の副作用で髪が抜けることがあります。
乳がんで使う抗がん剤は髪が抜けるので(100%かどうかは知りませんが)、この時期はウイッグか帽子でつるつる頭を乗り切ることになります。
そこで問題なのが夏場です。他の季節なら特にストレスにならなくても夏のウイッグはかなり過酷です。蒸れますし、汗、そしてニオイが気になります。
夏のウイッグ、皆さんどうされていますか?
夏場のウイッグの蒸れ対策
ウイッグは夏場は蒸れますので、汗対策がかなり大変だと思います。
頭って髪の毛があるときは気にならないのですが、髪の毛がないと汗が気になります。
髪があるときは汗が髪につたって流れるのですが、髪がないと汗が頭から落ちてくるので。
お坊さんが頭をハンカチで拭いているのをみたことがありますが、よくわかります。
私も暑い時は良く頭を拭いていましたっけ。
そこで夏におすすめなアイデアを見つけたので、このブログでもご紹介します。
ウイッグ用のインナーキャップ
ウイッグ用の汗とりインナーキャップというものがあります。
ウイッグの下にかぶり、汗を吸収させるものです。
通気性も吸水性も良いので、何枚か持っておくと便利で良いです。
ウイッグ専用の汗取りパッド
ウィッグに貼り付けて、吸水力の高い素材が汗を吸い取るウィッグ専用の汗取りパッドもあります。おでこの生え際あたりや襟足に貼ります。
次はちょっと裏技。
汗脇パット
夏場のウイッグや帽子の裏技、それは、なんとあれです!
汗脇パット~!(ドラえもんの声で)
ウイッグや帽子の中に、脇の下に貼る汗脇パットを貼ってしまうのです。
汗を吸うようにできているものなので最適です。
生理用ナプキン
もちろん、帽子を脱いで中に貼ってあるものが見えてしまったらとっても恥ずかしいと思います。
ですが、髪がないのを隠すためにウイッグや帽子をかぶるのだから、幸い脱ぐことはないですからね!
脂取り紙・リードクッキングペーパー
他にも、脂取り紙や、リードクッキングペーパーを貼るという手もあります。
とにかく汗を吸いそうなもの、なおかつ薄いものが良いです。
帽子用ウイッグ
前髪や襟足だけ毛が付いている、フランシスコザビエルのような(失礼)ウイッグがあります。あれは夏は良いでしょうね。
ただし、帽子を絶対に脱げないので、その日の行動が限定されてしまいますが。
余談ですが、私はこれを自分の毛で作ろうとして挫折した経験があります(涙)
アイスノンミスト
あと、これもアイデアなのですが、今、熱中症対策として一部で話題のアイスノンミストをご存じでしょうか?
本来はシャツにシュッとするスプレーなのですが、あれ、ウイッグや帽子に使うと涼しいそうです。
頭用のミストもあるので、もしあればその方が良いかもしれません。
冷えピタ
熱のあるときにおでこに貼るあの冷えピタを、ウイッグの中に貼っている方もいます。
いずれにしろ、熱そのものを取り去るのではないのですが、涼しい気分になるアイテムです。
なんか熱中症対策のお助けグッズって最近はいろいろありますよね。
ただし、アルコールを含んでいるものは、アルコールアレルギーの方には向きませんのでご注意を。
そして新型コロナの影響で今年の夏はこういうものを使う人がとくに多く、品薄になってきたようなので購入はお早めにどうぞ。
ウイッグのニオイ対策
そして気になるウイッグのニオイですが、やっぱりあります。汗や皮脂を含んだ ウィッグのニオイを消臭するデオドラントスプレーがあります。
でもファブリーズを使ってる人もいるみたい。
抗がん剤治療中はニオイに敏感になり人が多いので、ニオイの出るものは使いたくないわという方は、やはりウイッグを洗うに限ります。
通常は一週間に一度シャンプーを用いて洗うと思いますが、特にニオイや脂が気になるときは、食器用の洗剤を使うのも良いそうです。
ちなみに夏場はターバンや帽子の方が楽だそうです。
夏はできるだけ帽子で過ごす方が楽なのは確かです。
布は肌に優しいですからね。
私は家では簡単な手ぬぐい帽子を作って、家ではいつも愛用していました。
肌の感触と汗の吸いは手ぬぐいが抜群、と、私は思います。
夏のウイッグ
今、抗がん剤で頑張っている友人がいます。
乳がんではないので使用する抗がん剤は違いますが、やはり髪が抜けるそうです。
「いつから抜けた?」
「いつから生え始めるの?」
と、ことあるごとに質問してきます。
薬が違うんだから全然あてにならないのですが。
私の場合と違って、抜けるタイミングも、抜ける量も違うみたいで、抗がん剤が全クール終了してから本格的に抜けだしたようです。
私のときは抗がん剤は9月から始まって、11月半ばが最後だったので、つるつるの時期はちょうど秋からでした。
計算したわけではなくたまたまですが、ラッキーなことに夏は避けられました。
友人はおそらくこれからウイッグとの付き合いになりそうです。
夏のウイッグは大変だろうなぁ。
ウイッグや帽子とは長い付き合いになる
ウイッグや帽子と付き合うのは一年近くになるので、かなり長い期間です。
抗がん剤が終了したら無事、髪の毛が生えてくるので、生え始めた頃は
自分は髪の伸びが早い方なのだから、すぐ元にもどるだろうと、楽観的に考えていました。
ですが現実は違っていました。
全体的に均等に生えればベリーショートということになるのに、そううまくはいかないのです。
髪の毛は、襟足から生えてきて、次に頭の後ろが生えてきます。
前髪はまったくぜんぜんやる気なしで、細い毛がちょっとずつしか伸びません。
なぜ一年も生えそろうのに時間がかかるのかというと、前髪の伸び待ちだからです。
前髪の、特に生え際はまるで産毛のようでした。
なかなかやる気の出ない前髪が伸びるのは1年近く待たなければならないのです。
毛質はやっぱり変化した
毛質が変わるんですよ。
ストレートでも抗がん剤後はクルクル。
これは多くの方も同じケースらしく、たいてい天然パーマのクルクルに変ります。
気になるのであれば縮毛矯正をするのも手です。
私はたまたま寒い季節がメインでしたのでラッキーでしたが、夏を越す方はたいへんだと思います。
やはりウイッグは蒸れて暑いようです。
今は新型コロナのこともあって、マスクもするでしょう?
今年、抗がん剤治療を受ける方はくれぐれも熱中症に気を付けてくださいね。
以上、
今回は夏のウイッグ・帽子の対策のお話でした。
ウイッグは皆さん苦労されているようで、他にもいろいろな技があるかと思います。
機会があったらまたご紹介したいと思います。
抗がん剤治療中の皆さん、どうぞくれぐれも熱中症には気を付けてお過ごしください。
出典:
ウィッグ専用汗取りパッド ウィッグ用グッズ|リネアストリア
医療用ウィッグキャップ| 医療用ウィッグ帽子やかつらの通販サイトWithWig