梅雨から夏にかけてむくみに悩まされる女性が多くなります。
この時期のむくみは「水」が身体に滞り排泄されないために起こります。
蒸発するはずの汗が蒸発せず、汗や尿で不要な水分が排泄されず、体内の余分な水分が滞り溜まりやすい状態になるんです。
本来排出されている老廃物が排出されないので、様々な身体の不調を生じやすくなります。
ほら夏って冷房で冷える上に、薄着ですし、暑いところからいきなりクーラーの効いた部屋に入ったり、自律神経がめちゃくちゃですよね。
うまく体温調整ができなくなって「冷え」るからむくむ、梅雨から夏にかけてのむくみは「冷え」に注意した方が良いんです。
むくみと冷えの関係
ではなぜ「冷える」と「むくみ」が関連しているのかと言うと、これが大ありなんです。
身体の中の水分は血液やリンパ管を通り、全身を回っています。
ところが「冷え」が生じている場合は血の巡り、身体の水分の巡りが滞ってしまいます。
そうなると、からだの水分がリンパ管や血液中から漏れ出して、細胞と細胞の間(細胞間脂質)に溜まってしまうのです。
ずばりこれが「むくみ(浮腫)」です!
ただしこれは生活環境を変えることで改善できる、一時的なタイプのむくみです。
病気がもとになってむくむこともありますので、注意してくださいね。
ちなみに、乳がん手術でリンパ節を郭清している人になりやすい「リンパ浮腫」は「病気が原因のむくみ」になります。
- 心不全
- 腎不全
- 下肢静脈瘤
- 深部静脈血栓症
- 子宮筋腫
- 栄養失調
- ネフローゼ症候群
- 肝硬変
- 膠原病
- 内分泌疾患
- リンパ浮腫
根底に病気があるのではなく、一過性の「むくみ」なら、生活の見直しで改善されることがほとんどです。
一般的には一過性のタイプの方が多いです。
むくみを改善する5つの習慣
さあ、先ずはむくみの原因になるものを取り除いてみましょう。
1.塩分をひかえめにする
むくみに塩分は大敵です。
かといって病気で塩分制限しているのでなければ「気を付ける」くらいで大丈夫です。とくに夏は汗をかくので極端にへらすのも考え物です。
外食やファストフード、お酒のおつまみなどは塩分が多いですし、パンや麺も塩分が多いので気を付けた方が良い食べ物です。
自分で料理をまじめにするという人も、人間の舌は塩分に慣れてしまうので、気が緩むとだんだん塩辛い味付けになってしまうこともあります。
私はたまに食べるお弁当屋さんサービスの「味噌汁」がリトマス試験紙になっています。
ここの味噌汁はちょっと味付けがしょっぱいので、これを美味しくのめたら「危険信号」ということにしています。
2.立ち仕事・デスクワークなど
デスクワークや立ち仕事など、長時間の同じ姿勢がむくみによくないのはご承知のとおりです。
長時間同じ体勢でいることで、血流が悪くなりむくみに繋がります。
脚の筋肉のポンプ機能が低下することで、血流が悪くなり血管から水分が染み出て細胞外に水が溜まりむくみます。
予防として、血流を促すように小まめに動かすようにしましょう。
- 足首を動かす
- 背伸び運動
- しゃがんだり立ったり
3.アルコールを飲み過ぎない
アルコールは二重の罠が潜んでいます。
まずひとつは、アルコールを飲むと血管を拡張させるため、血管の隙間から水分が漏れ出ることでむくみにつながるということ。
実際、飲み過ぎた次の日は顔がパンパンになることってありますよね。
あれこそアルコールがもたらしたむくみです。
そしてアルコールにはもう一つの罠があります。
それはおつまみです。
おつまみはどうしても塩分が強いものが多いので、ついつい過剰に塩分を摂取してしまいがちになります。
前述の通り、塩分はむくみの大敵です。
4.冷たいものは避ける
暑いと、ついついアイスクリームや冷たい飲み物に手が伸びがちになりますよね。でも冷たい食べものはNG むくみが気になる人は冷たいものはなるべく我慢をしてくださいね。
5.水を飲む
ただし、水分を摂らないのはよくありません。
常温以上のお水を小まめに飲むようにして、体内の水の循環を活発化させましょう。
ただの水が飲みづらかったら、お茶の形にすると飲みやすいでしょう。
お茶にすると良いことがあります。
それはがぶ飲みをしなくなること。
かぶ飲みすると一時的に血液中の水分量が増加します。
そしてその水分を腎臓が処理しきれなくなって、体内の水分量が増加してむくんでしまうのです。
なのでちょっとずつ、喉が渇く前に飲んだ方が良いです。
むくみ対策におすすめのお茶
どうせお茶を飲むなら、デトックスに効果的があるお茶にしてみませんか?
むくみにおススメのお茶をピックアップしましたのご参考までにどうぞ。
緑茶
日本人にとって最も馴染み深い飲み物、緑茶。
緑茶は朝昼晩のどこかで、一日一杯は飲みたいお茶です。
緑茶に含まれるカテキンの優れた殺菌力は有名で、ウイルスや風邪予防にも優れた効果を発揮します。
また、カテキンには、細菌の出す毒素に対する解毒作用があり、整腸作用も高いため便秘の解消にも効果的です。
さらに緑茶にはポリフェノールが含まれているため、リンゴと同じく抗酸化作用で肌などの新陳代謝を促してくれます。
ドクダミ茶
強い利尿作用を持っているドクダミ茶。体に水分をため込みがちの方にはオススメです。
ドクダミには、高血圧の要因となるナトリウムを排出するカリウムが含まれており、余分な塩分を排出して、血圧を下げる働きがあります。これにより、高血圧を予防する効果が期待できます。
また、フラボノイド類であるクエルシトリン・クエルセチン・ルチンには毛細血管を強化する働きがあり、血流の流れを良くするため、血液に関する疾患予防があります。
血液・血管に関する疾患予防について前述したとおり、どくだみ茶には血流を改善する効果があります。
血流が改善されることによって肩こりの解消と冷え性の改善が期待されています。
クセがあるので、単体ではなく他のお茶とブレンドすると飲みやすくなります。
ルイボスティー
カフェインが入っていないため、妊婦さんや子どもでも安心して飲めると話題になったルイボスティー。
飲みやすいのでどんな食べ物とも相性が良いのが良いですよね。
ルイボスティーはデトックスを習慣化したい人にもぴったりです。
ルイボスティーには、植物由来のSOD酵素という成分が含まれているのですが、このSOD酵素には、体内の老廃物や毒素を排出する働きがあると言われています。
またSOD酵素には、活性酸素を除去する抗酸化作用があり、体内だけではなく肌の新陳代謝を高め、老化を防いでくれるとも言われています。
たんぽぽコーヒー
たんぽぽコーヒーは昔からありましたが、近年はノンカフェインということで特に注目を集めています。
妊娠中でもコーヒーが飲みたい! そんな妊婦さんに人気の高いノンカフェインのたんぽぽコーヒー。
これもまたデトックス効果の高い飲み物です。
たんぽぽコーヒーはノンカフェインでありながら、通常のコーヒーと同じく利尿作用があるため、むくみが気になる人にはぴったりなんです。
また、たんぽぽの根に含まれるタンポポ根エキスは育毛に効果的と言われています。加齢とともに抜け毛が気になってきた、という人には、ぜひ摂取してみていただきたい飲み物です。
まとめ
以上、むくみ対策とむくみに効果が期待されるお茶をご紹介しました。
冷えとむくみはセットです。くれぐれも身体を冷やさないようにして、むくみを解消していきましょう!