乳がんになって困ったこと、良かったこと

乳がんになって困ったこと、良かったこと乳がんになって困ったこと、良かったこと

私は元乳乳がん患者です。
乳がんになったのは47歳のときで、あれから8年が過ぎました。年齢がばれますネ(笑)

それまで、風邪一つひかずに、そこそこ健康に過ごしてきたので「自分は病気にならない」と、根拠のない自信を持っていました。

そこで突然、そこそこ大きな病気である「乳がん」がやってきたのです。
「まさか」という気持ちと、がん家系なので「やっぱりね」という気持ちが入り交ざって複雑でした。

乳がんになってからは、今までの生活プラス病気と向き合う生活がやってきました。
今まで通りにできること、今まで通りにはできないいことがありまして、そういうことを思い出して書き出しました。

「乳がんになって困ったこと」そして、それとは別に「乳がんになって良かったこと」もありました。なのでそれも挙げてみたいと思います。

乳がんになって困ったこと

乳がんになって困ったことを、手術後・抗がん剤治療中・ホルモン治療中・そして全体時期を通して困ったことをそれぞれ分けてお話します。

乳がんになって困ったこと

手術前後

治療費や入院準備で出費があった

手術と化学療法の費用は生命保険が下りたのと高額医療費控除を受けていたので、思ったより治療費がかかりませんでしたが、一時的に支払うお金を用意したり、入院と手術のために使う細かい物(タオル・履物などの身の回り品、T字体・ストッキング・胸帯など)は買わなければならないので、出費がそこでプラスされました。

手術後は腕が上がらなくて困った

私は全摘手術でしたので、腕が上に上がらなくて生活しにくく困りました。
服を脱いだり着たりするときに、片腕が上がらないだけでこんなに不便なのかと実感でした。
腕は初めは30度ほどしか上がりません。病院で指導してもらった腕を上げる運動をしてリハビリ。だんだんと45度くらいの角度になり、そのうちにちゃんと真上まで上げられるようになりますが、それまではちょっと不便でした。

排液が溜まって苦しかった

手術後は手術した部分にリンパ液が溜まるのので、それを抜きに病院に通いました。
私は特に溜まりやすかったようで、3回抜きに行きました。
溜まると圧迫されて苦しくなるのですが、腕のリハビリもしなくてはなりません。
身体の自由が効かないのが不便でした。

抗がん剤治療中

辛い日は仕事ができなかった

私は家でする仕事なので、出勤もなくそれほど困りはしなかったのですが、抗がん剤で具合の悪くなる日は座ってるのも辛く、そういう日は何もかもやめて割り切って寝てしまいました。

風呂が入れなかった

化学療法で一番辛かったのが手足症候群。
手足が火傷のようにヒリヒリして起きていても寝ていても一日中痛く、お風呂に入れませんでした。

冬だったのでシャワーだけでは寒く、無理やり手足だけ出して湯船に浸かっていたこともありました。

書き物や料理ができなかった

手が痛くて使えないので、ペンを持って物を書くことができなかったり、料理をするのもできませんでした。

手足が痛いのは1週間くらい、あとは火傷のように皮がむけていきます。

爪がないので、細かい作業ができなかった

爪は割れてボロボロになり、最後は指先から爪がなくなりました。
爪がないと小さい物をつまむことができないのです。
楊枝のようなものは拾えないし、納豆のタレの袋を開けたりもできない。
結んだヒモもほどくことができませんでした。
指先に爪がないというのは結構不便なものですよ。

転んだ

足の爪もなくなりますし、痺れているので転びやすくなりました。
何回転んだでしょうね? ひどい時は主人につかまって歩いたり、それでも転んでました。

髪がないので寒かった

髪のない期間はちょうど真冬だったので、帽子がありがたかったです。
いつもニット帽で外出していました。

私は冬だったので良かったですが、夏だと暑いのにウィッグなり帽子なり、なにかを被るのは暑くて不便だと思います。

ホルモン治療中

暑い寒いの振れ幅が激しくなった

ホルモン療法の方が辛くて、中には断念してしまう方もいらっしゃるようですが、私はホルモン療法は特に変化がなく楽でした。

ただ一つ、変化があったのは、気温の体感の振れ幅が大きかったことくらい。
毛布を被るくらい寒くなったり、逆に暑くて我慢できなくてTシャツ一枚になったり変でした。

体重が増えた

ホルモン療法は太りやすいと言われています。
一説には水を飲んでも太るなんて噂があるくらい。
女性ホルモンの分泌を抑えるので、体重が増えやすくなります。

その後の生活で

ブラジャーにパットを入れなくてはならない

片乳房がないので、当然ブラジャーにはパットを入れなければなりません。
ひと手間ですが、なにか詰め物を用意しなければならないのは面倒くさく感じました。

身体の線が出る服は着なくなった

パットがたまに内側に寄ったり、外側に寄ったり、上に寄ったりで、鏡で見ると左右非対称なことが多いので、身体の線が出る洋服は避けるようになりました。

検査が増えた

ガンを経験すると、別のちょっとした病気、For Example 例えば鼻の病気一つでもMRIをとったり、余分な検査が多くなりました。乳がんは脳転移があるガンだからだと思いますが、乳がんをやらなければ済む検査が増えたように思います。

乳がんになって良かったこと

乳がんになって困ったことはありますが、反対に良かったこともあります。
不思議ですか?そんなことありません。良かったこともたくさんあります。

乳がんになって良かったこと

人に対して

家族のありがたさを知った

良かったことは、家族の存在です。
うちは主人1人ですが、誰かがそばにいてくれるだけで安心です。
家事や小さな用事ができないときは、替わりにやってもらったりとても助かり感謝しています。

人が親切にしてくれた

私のはそれほど深刻ではないと思うんですけど、一応「ガン」なのは確かなので、周りの人間は優しくしてくれました。そのときはちょっと特別扱い気分を味わえました。
日頃はあまり親切にしてもらう経験がないもので、あのときだけは良い気分でした。

自分の意識の変化

人生を終わるときを意識できた

その時は悲しいとかではなく、もし私に何かあったら、残された家族はどうなるのか、仕事はどうなるのか、家の整理や処分するものはどうしたら良いのか、貯金通帳はどうするかとか、具体的にしなくてはならないことを考えていました。

乳がんとわかったときは「どうせ大したことないだろう」とタカをくくっていたので、それほどでもありませんでしたが、化学療法後にガンマーカーの数値が上がったときは、少しだけ「終わり」のことを想像しました。
数値はその後、安定してきたので、あのときだけだったようです。

やがていつかは本当に「その時」が来るはずですが、あの経験はいつかくる「時」の練習になったかもしれません。

乳がんになって困ったこと・良かったこと まとめ

乳がんになって困ったことと良かったことをいくつか挙げてみました。

まだまだたくさんあったと思いますが、思い出したものをピックアップしました。
言えるのは、悪かったことばかりではなく、良かったこともあったということ。

人間病気になるとマイナス面だけ考えてしまいがちですが、良かった点もあります。
なんでも経験してみるものだなぁというのが私の感想です。

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