化学療法1クール目~2クール目のつづき、今回は化学療法3クール目~4クール目のことを書きます。
乳がんの化学療法3クール目:副作用で手足が大変なことに!
化学療法3回目も副作用は2クール目とだいたい同じなのですが、より強い副作用となって現れました。
私が受けたのはTC療法なのですが、回が増えるたびに、副作用の度合いが増すみたい。
今回は新たに増えた副作用を中心に書きます。
化学療法の副作用:発熱 & 嘔吐
化学療法が始まってから、吐くほどではありませんがずっと「うすぼんやりした胃のむかむか」が続いていました。
エチケット袋を準備
なので、枕元には遠足で必ず持って行ったあの「エチケット袋(ゲロ袋)」を置いていました。
とうとう吐いてしまった
一応吐き気止めの薬(デカドロン錠)は飲んでいたのですが、抗がん剤の効き目が出る4日めにとうとう吐いてしまい、その袋のお世話になることになりました。
結局、5回吐いて、そのあと鎮まりました。
それでもTC療法は吐き気は少ないらしい
私がやったTC療法は吐き気はたいしたことないという話だったので、他の薬は辛いんでしょうね。
我慢しない
次回の診察の時に吐き気止めの座薬を処方していただきました。
最近の医療は「我慢しない」という方向なのだそうです。
化学療法の副作用:骨髄抑制
熱を測ったら38度近くだったので、これはもしや怖いと脅かされていた「骨髄抑制」か?
と、あせって準備していた抗生物質を飲みました。(1錠吐いてしまいましたが)
骨髄抑制とは
「骨髄抑制」というのは骨髄の機能が抗がん剤の影響で低下することなのですが、重症化すると命に関わることもある合併症に発展するので、あやしいとおもったら、早期に抗生物質等の薬を飲むように処方されていました。
骨髄抑制の症状
38度以上の熱・喉の痛み・寒気とまるで風邪のような症状の他、排尿時の痛み、腰や脇腹に痛みがあると言われています。
私の場合
幸い、私の場合は抗生物質のおかげなのか、そもそも骨髄抑制だったのかわかりませんが、熱以外は症状が出ることはありませんでした。
化学療法の副作用:大下痢
もともと便秘体質なもので、かつこれまで2回の抗がん剤の便秘がひどかったので、「便秘になる」と決めつけて、若干多めに便を柔らかくする「酸化マグネシウム」という薬を飲んでいました。
それが裏目に出てしまいました。
大下痢
どうも今回は便秘ではなかったようで「酸化マグネシウム」がもろ効いてしまい、大下痢になってしまいました。
便が液体になってしまった
横になっても縦になっても腸の中が液体のようになってるため、だだもれ状態・・・
生理用ナプキンでは足らず
夜用の生理用ナプキンでもカバーしきれない事態になってしまいました。
あんなひどい下痢は初めて・・・・
様子のみて飲む量を決めるべきでした
今回の件は、副作用というより、私の判断ミスでした。
化学療法の副作用:爪の横線
爪は健康状態が現れると言いますよね。
爪に横線が一本ずつ
面白んですよ。
私は抗がん剤は4クールやったのですが、そのたびに爪に横線が一本ずつ入るんです。
だから4本の横線が付きました。
爪の横線の原因
普通爪のしわで横に入るのは栄養状態が不足したり、ストレスがかかることが原因とされています。
化学療法はストレスそのもの
まさに化学療法のストレスが爪に現れたというわけです。
爪が浮く
そしてこのあと、爪は徐々に皮膚から浮いて剥がれてくるのですが、本格的にはがれるのは次回の4クール目以降です。
横線はこう入ります。
※手足症候群だけに絞って別ページにも書きましたので、よかったらお読みください
化学療法の副作用:手足のひりひり
私が化学療法で一番つらかった、私的にはつらさの横綱がこの手足のひりひりです。
「手足症候群」の一つと言われます。
抗がん剤によって、手や足の皮膚の細胞が障害されることで起こると言われています。
火傷のように赤くなり皮膚が剥ける
はじめは赤くなり、ちょうど火傷のようにひりひりして、やがて水泡ができて、これがべろんと破けて中の皮膚が丸見えになるので、なるべく皮をはがさないようにします。
塗り薬は気休め
塗り薬は処方されていますが、ぜんぜん効きません。
本当につらくてまいりました。
皮膚に触れるものはすべてが痛い
お風呂は水風呂にしか入れず、靴下も履けず、包帯も巻けず、寝るときも布団が痛いので、冬だったのにも関わらず、足を布団の外に出して寝ました。
靴は絶対に無理なので、痛さがピークになる期間は外出はできませんでした。
次の抗がん剤のクールまでには一反痛さは落ち着きますが、抗がん剤のたびに振り出しに戻ります。
痛い箇所は毎回変わる
痛くなる場所は、手足とも側面、つまり小指側から始まりました。
毎回、痛くなる場所が違うのは面白いところで、一度痛くなった場所は再び痛くならず、必ず違う場所が痛くなるのです。
※手足症候群だけに絞って別ページにも書きましたので、よかったらお読みください
手足のしびれ
雪だるまを作ったことありますか?
雪だるまを作ったあと温かい部屋に入るとしばらくは手足がジーンと痺れてますでしょ。
あのときの痺れとそっくりです。
熱いお湯を感じない
そういうときは温かい湯船に入ると、しだいにしびれがほぐれてきますが、抗がん剤による手足のしびれは、温かいお湯を感じることができず、どんなにお湯を熱くしても手足は冷たくジーンとしたままです。
手足のしびれは何年も続く
化学療法の副作用は治療が終わると徐々に改善していきますが、この手足のしびれだけは何年も残りますね。
今もしびれている
化学療法後、6年経ちますが、足のしびれは未だにかすかに残っています。
ただ、もうそんなに気になるほどではなくなりました。
乳がんの化学療法4クール目:むくみ・だるさ
乳がんの化学療法(TC療法)である抗がん剤も4クール目になり、私の場合これが最後の回になります。
この治療が始まる前に病院でいただいた「TC療法の手引き」という冊子に書かれた副作用は、次々に出現しとうとう4クール目で全部コンプリートしてしまいました。
その他の副作用は症状がひどくなったものの、種類はだいたい今までのと同じなので省きます。
化学療法の副作用:むくみ(浮腫)
化学療法の副作用でむくみ(浮腫)が出ます。
ドセタキセルの影響で血管の浸透圧に変化が起こり、血液中の水分保持作用があるたんぱく質が血管外にあふれ出すことが原因と考えられています。
体重が増える
浮腫みの症状でわかりやすいのは体重が増えるということです。
化学療法中は真面目に体重を測っていましたが、だいたい1ヶ月に1kg増えていました。
常に薄ぼんやりとした気持ち悪さが続いていたので、食欲はなく食べる量が減っていました。食べてないのに体重が増えるというのは「むくみ」です。
私がの自覚症状
- 手をグーに握ったときに、弾力が感じられる
- 正座がしずらい
- 疲れる
- だるい
- 涙目
化学療法の副作用:だるい
あの頃の血液検査は笑っちゃうくらいめちゃくちゃだったので、先生に「身体がだるくてしんどい」と訴えたら「そんな数値になってるね」の一言。
結局は浮腫みが原因なので、例の漢方薬「牛車腎気丸」を飲むことが対処法なんだそうです。
「だるさ」に種類があるかもしれません。
立っているのがつらい
風邪で熱があるときに、立っているのはもちろん、座っているのもつらいときありませんか?
あれがずっと続くかんじです。歯を磨くときに洗面所で立って磨きますでしょ、普通は。でも立っているのができないので、洗面所の床にペタンと座って磨いていましたのを思い出します。
立ち上がるのがつらい
身体がだるいときって、立ち上がるのがなかなかできないんですね。
私は床に布団を敷いて寝ているので、ひどいときは立ち上がるのが面倒になるくらいだるいのです。
いちいち手を床に付いて、柱もう一つの手を付いて「よっこいしょ」と気合を入れて立たなければならないのです。
一回二回なら良いけど、連続で何日もその状態が続くと、立ち上がるのが面倒になります。
筋肉痛
本当は筋肉痛じゃないのかもしれませんが、ちょうど運動の翌日になるあの筋肉痛そっくりなのです。
普通、筋肉痛はなっても2、3日で治りますでしょ。でも副作用の筋肉痛(?)は1~2か月続きました。
転びやすい
浮腫みがあるころは、よく転びました。
筋力がなくなるのを恐れて、足のヒリヒリが痛くないときは買い物に行ったり、散歩に行ったり、妹の家に行ったりしていましたが、それはもう良く転びました。
1回散歩に行くと、必ず2回は転びますので、何事もなかったのでよかったですが、下手したら捻挫など二次的な怪我になったかもしれませんね。
本当はこの転びやすいときは、あまりうろうろしない方が良かったかもしれません。
むくみの治療
私がやったことは二つ。病院から出された漢方薬を飲むことと、そしてカリウムたっぷりの自家製の野菜ジュースを飲むことです。
漢方薬「牛車腎気丸」
浮腫みに対する薬は、私の場合は漢方薬「牛車腎気丸」を出していただきました。
効いているのか効いていないのかはっきりせず、でもそれが漢方薬というものなのかしらということで、なんとなく飲んでいました。
その後むくみは抗がん剤が終わってもしばらく(2か月くらい?)は続いたので、その漢方薬が効いたということなんでしょうね。
このあと、抗がん剤が終わっても副作用による副作用があり
次回「抗がん剤終了後:涙目がもたらした恥ずかしいこと」に続きます…
まだもうちょっとお付き合いください。
参考:パクリタキセル/カルボプラチン療法 (TC療法) | 国立がん研究センター 中央病院
出典:https://ameblo.jp/miri-5/entry-11709195575.html