乳がんの化学療法4クール目の後半から、そのあとも続いた副作用について書きたいと思います。
副作用は4クール目以降も続き、しかも副作用がもたらした別の副作用がしばらく続いたのでした。
抗がん剤の副作用:涙目
とにかく悲しくもなんともないのに、一日中泣きっぱなしでした。
知らない人が見たら何か悲しいことがあったのかと誤解したかもしれません。
「1リットルの涙」とよく冗談言ってましたが、泣くと喉が渇くんです。
いつも喉が渇いていました。
涙の理由
涙目も浮腫みが原因だそうです。
涙を鼻の中に排出する鼻涙管(びるいかん)という管があるのですが、その管が浮腫んで細くなり涙があふれてしまうのです。
治らなかったら困るなぁ
これの解決はやはり、むくみを取ることにあるとのことでした。
私にできることは涙を拭くことと、漢方薬を飲むことでした。
涙腺に管を入れるという手術があるというのをどこかで聞いたことがあって、そうなったら嫌だ心配してました。
副作用がいろいろ出ると「治らなかったら困るなぁ」と心配になったりするんですよね。
でもその後、順調に浮腫みがなくなり、涙も出なくなりましたので何も心配ありませんでした。
ただで済まなかった涙
抗がん剤の副作用としてはこの涙が最後です。
ところが、この「涙」。
やれやれやっと終わるかと、ほっとしたのが甘かった・・・
このときの涙がもたらす恐るべき悪循環が待ってたのです。
抗がん剤の副作用の副作用:霰粒腫(ものもらい)
涙は寝ているときにも出ていたのか、朝起きると目が目ヤニですごいのです。
ひどいときには目が明かないくらいの目ヤニに覆われていました。
久しぶりの「ものもらい」
無意識で指で目を擦って目を開けるので、これが原因と思われる「霰粒腫(ものもらい)」になってしまいました。
おそらく免疫力も落ちていたので、それも影響していたのでしょう、子供の頃依頼久しぶりの「ものもらい」でした。
霰粒腫とは
霰粒腫とは 眼瞼(まぶた)にあるマイボーム腺の出口がつまって慢性的な炎症が起きる結果、肉芽腫という塊ができる病気です。
霰粒腫は麦粒腫と違って、人には感染しません。
抗がん剤の副作用の副作用の副作用:変な下痢
眼科を受診して飛び飛びに3ヶ月以上かけて、抗生物質を飲んで霰粒腫を治療したのですが、さっぱり効かないの!
効かない上に、とんでもない下痢をするの!
抗生物質で下痢
(またもや汚い話になってすみません・・・)
抗がん剤中も下痢をしましたがあの時と違って、2日も続く真っ黒の粘膜みたいな下痢。
「セフジニル錠」という薬でしたが、眼科の先生にこの薬は私に合わないので、他の薬にしてくれとお願いしてもがんとして変えてくれず、ひどい下痢を3回我慢することになってしまいました。
抗生物質は無駄でした
しかも効かないのです!ぜんぜん!
私の瞼の上の塊は一向に小さくならず、結局最終的に4か月もたって瞼を切開してやっと治りました。
効かない上にさらなるトラブル発生
はじめから切ってくれればすぐ治ったというのに・・・
しかも困ったことに、このときの大下痢がもたらした別の副作用が待っていました!!
抗がん剤の副作用の副作用の副作用の副作用:切れ痔
しつこいタイトルにご勘弁を。
その下痢で、「切れ痔」になってしまいました。
・・・・「痔」って、なんなのそれ。
だって、効かない抗生物質を3回も飲まされた上に「切れ痔」になるなんて最悪です・・
排便時の激痛
切れ痔は勢いよく出た便で肛門の皮膚が切れてしまうことが原因になります。
そりゃあ切れますよ、あんなひどい下痢してれば。
傷みがだんだん増すので、薬局でボラギノールを買って使いましたが、抗生物質を使うたびまた痛くなるので、諦めて近所の外科を受診しました。
精神的につらかった切れ痔の診察
先生は60代くらいの優しい男性の先生でした。
お尻をべろんと出して肛門を内診するのですが、できればひと様に肛門はお見せしたくなかった・・
痔の治療はスムーズだった
お尻の穴は赤ちゃんの頃、親にしか見せたことがなかったのに・・・・
婦人科も嫌ですが、肛門もまた精神的につらいものですね。
ほぼボラギノールと同じような注入薬と、便を柔らかくする薬を出してもらいまして、わりとすんなり治りました。
眼科と外科を交互に通う
でもまた眼科の方で抗生物質を飲んで、そのあとはまた切れ痔になるので、その繰り返しです。
結局、瞼を切開するまで、眼科と外科の行ったり来たりの日々でした。
もう副作用はいらない
今回のことでやっと思いましたが、やっぱり健康が一番ですね!
今さら遅いかもしれませんが、この「切れ痔」をもってやっと気が付きました。
健康ならなんのトラブルもなく、行きたくもない病院にも行かなくて済みますし、痛い検査や、いろんな副作用や、お尻の穴をひと様に見せることもないのですから。
仕事で忙しいと「病気でもいいからゆっくり休みたい」なんて考えることがありますが、実際は病気になるとゆっくりできません。
やっぱり健康に勝るものなしです。
今度はホルモン療法
さて、長く続いた抗がん剤の副作用の日々もこれで終わりです。
けれど治療はまだまだ続きます。
今度は「ホルモン療法」が待っています。
このホルモン療法は5年継続しますので、乳がんの治療が終わるのはまだまだ先です。
この続きは「ホルモン療法」について書きたいと思います。